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蕎麦天国長野県で見つけた、お腹も心も満たされる「藤蔵屋」で大ざるそばを大満喫!「ニシ美のデカ盛り実食レポ」第11回@佐久市

公開日:2024/03/18

コスパ良し!ボリューム良し!味良し!の三拍子揃ったそば処があると聞きつけ、佐久市の藤蔵屋に行ってきました!今回は「長野Komachi4月号」麺天国にて紹介された、大盛りのざるそばを追い求めこちらへ。富士山盛りとのことですが、どのくらいのボリュームなんでしょう?いざ!

上信越自動車道佐久ICより車で4km。小道を入ったところにあります。隣には専用駐車場もあるので、車で来店される際も安心。地元に愛される穴場的なそば処です。

そば処藤蔵屋。昔ながらの引き戸がなんとも素敵な佇まい。少し扉がかたいので優しくそっと開けてください。

中はテーブル席とお座敷席があります。厨房への入口にあるのは鯉の水槽。こちらについてはあとでじっくりと紹介いたします!

席に着くとそば茶とお茶請けとして自家製の野沢菜漬けが。漬ける時に唐辛子を少し入れていて、提供のタイミングでにんにくオイルをかけ回しています。食べるとにんにくの風味が香りがし、少しピリッとする後味がクセになる。今までに食べたことのない野沢菜漬けです。

メニューはお蕎麦、うどん、天ぷらセットやサイドメニューまで豊富な品揃え。つけ蕎麦など珍しいメニューもあるので気分によって色々試すのもありかも。今回は特集でも紹介した「大ざるそば」を迷わず注文!お蕎麦が出来上がるまで5分少しとのことなので、席に届くまで少し蕎麦の紹介を♪

蕎麦はニ八の平打ち。毎朝店主の饒村さんが打っています。挽きぐるみ粉とアルカリイオン水で丹念に手打ちする蕎麦は太さが少しまばらなところが魅力。この太さがまばらなところも、手打ちならではの味として地元の常連から愛されているのだそう。打つ前の生地の厚さを均等に心がけていることで、太さに少し差があっても同じ茹で時間で茹で上がりに大きな差が生まれないように工夫しています。

1分ほどでさっと茹でる蕎麦は茹でたあとに冷水でしめ、富士山盛りに。

大ざるそば(1,110円)。器から溢れんばかりにこんもりと富士盛りに盛られた蕎麦にたっぷりの海苔が乗っています。箸を入れたら崩れそうなほどのボリューム!どこから箸をつけようか・・・。

横から撮ってみました。これぞまさに富士盛り!(富士盛り連呼しててすみません)大盛り提供店が減ってきているなかで、この豪快な盛りのお蕎麦を食べられるのは嬉しいところ。

大盛りの蕎麦から目が離せない。固まらないうちに

「いただきます!」

崩れないようにそっと、まずはひと口。平打ちだからでしょうか、ひと口頬張ると口いっぱいに蕎麦の風味が広がります。つるっといただく蕎麦というよりは、どちらかというと食べごたえを楽しみたい蕎麦。太い麺もしっかり茹で上がっていて粉っぽさは感じません。
つるっと啜りながら噛んで蕎麦の風味も感じたい。太さによって食感が違うので啜るのが楽しく、いくらでも食べられそう!

つゆは甘辛い印象。鰹節や昆布、煮干しや鯖節など7種類の素材を使っています。つゆに使うかえしは先代から受け継いだものに継ぎ足しながら使っているそうで、昔からの味を守り抜いています。同じ材料を使ってだしを取っていても日によって甘かったり辛かったりその味は様々なのだとか。つゆの味の変化も一期一会を楽しんで。

気がついたら山がなくなり、少しずつお蕎麦がなくなってきました。つゆは盛りの量によって調整しているそうで、大盛りでも足りなくなることなく食べられましたよ!(※あくまでニシ美の感想です)
もしどうしても足りなくなった方は、おかわりつゆも提供(有料)あるのでスタッフにお声がけしてください。

完食。ごちそうさまでした!

最初のお蕎麦の提供のタイミングからそば湯が一緒に届くので、自分の好きなタイミングでそば湯を飲めるのも魅力のひとつ。何を隠そうニシ美も食後はそば湯で締めたいひとりなので例にも漏れず…

いただいてまいりました!そば湯。
香ばしい香りがして体が温まる~。試したこと無い方はぜひ飲んでみてくださいね。
最初のひと口から終わりのそば湯まで、蕎麦に浸れるメニューでした。

とてもとても美味しかったです!これぞ蕎麦!といった感じ。殻の入っていない綺麗なお蕎麦でしたが、こだわりなどはあるのですか??

父から店を継いで7年くらい。先代からずっと変わらないそば粉を使っています。そば粉が変わると上手く繋げなかったり風味が変わったりするので変わらない味を心がけていますね。(店主/饒村さん)

先代から引き継いだ味…。守り抜くのは並々ならぬ努力や修行が必要そうですね。先代から引き継いだ時、お客さんの反応はどうでしたか??

最初の頃は味が変わったとか打ち方が変わったなど常連さんから様々なお声をいただきました。皆さん先代の蕎麦が好きだったからこそ、通ってくれていたのだと実感しました。

二代目ならではの葛藤があったのですね。先代の思いを受け継ぎながら、自分にとってのこだわりやメニューを模索する。どんな時もお客さんや常連さんへの愛情を感じる店主ですね。

ところで―――。

厨房手前にいる水槽にいる鯉はなんですか?!と気になった方居ますよね、そうですよね。実は、佐久市は鯉こくで有名な地域。佐久の綺麗な水で育つ鯉は泥臭くなく、地域では正月にも食べられるほどのメジャーな郷土料理なんです。その日仕入れる鯉によって淡白だったり脂が乗っていたり個体値は様々。藤蔵屋でも鯉料理を味わうことができます。

初めての鯉料理としてオススメ度合いは

鯉こく=うま煮 > 唐揚げ > 刺し身

鯉こくやうま煮は鯉の骨まで食べられるように調理してあるので、鯉初心者でも食べやすいのだそう。鯉料理デビューを果たすと、唐揚げや刺し身で鯉の味わいを楽しむのもおすすめ。折角なので食べていかれませんか?と店主のご配慮で、急遽鯉料理もご馳走になることに!!
わたくしニシ美、人生初の鯉料理です…!!

鯉うま煮(1,500円)。じっくり煮込まれた鯉は背骨まで食べられるほどホロホロ。醤油ベースのあんかけをたっぷり絡ませていただきます。

レンゲを通すと力を入れなくてもほぐれるほどホロホロな身。骨まで食べられるくらい柔らかく煮てあるので、弱火でじっくり温めないと煮崩れを起こしてしまうそう。沸騰しないよう弱火でじっっっっくり温めるので提供まで40分ほどかかるので、食べたい方は事前予約がおすすめ。
鯉料理初挑戦。実食前は鯉は泥臭い(今思えばどこ情報だったんだろう)イメージがあり、なんとなく身構えておりました。初挑戦の鯉料理はそんなイメージを吹き飛ばすほど美味しく、身も骨もホロホロ。身はなんとなく鱈っぽく淡白な白身魚といった印象。甘辛いあんかけとよく合う~~!
たっぷりの鯉の卵も一緒に煮られていて、ぷちぷちとした食感も楽しい。ご飯にかけてもお酒にも合いそうな料理でした。

現場仕事などで頑張っている人に、お腹いっぱいになってもらいたい。という先代からの思いも受け継いでいます。たくさん食べて幸せになってもらいたい。たくさん食べて活力にしてもらいたい。そんな気持ちで日々そば打ちをしています!ぜひ食べに来てください。

饒村さんからお話を聞いていると「常連さんが」や「お客さんが」と言った言葉が多く、お客さん思いの店主だなと強く感じました。来店されるお客さんと常に真摯に向き合っているからこそ、地元に根強いファンがいる愛されたそば処として根付いているのだなと思いました。

人情味厚いそば処に、お腹いっぱい胸いっぱい。
今日もごちそうさまでした!

そば処 藤蔵屋
●住所
長野県佐久市中込2959-1
●電話
0267-62-7853
●営業時間
11時~15時、17時30分~20時
●定休日
月曜
●席数
50席
●駐車場
12台

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