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6月7日(日)まで!展覧会『つぐ minä perhonen』が松本で開催中♪創設30周年を迎えたファッション・テキスタイルブランドの”ものづくり”の在り方に迫ります!見どころをフォトレポート@長野県松本市

公開日:2026/04/29

[PR]長野朝日放送

長野県松本市の「松本市美術館」で、展覧会『つぐ minä perhonen』が2026年6月7日(日)まで開催中です。1995年のブランド設立から一貫して、流行に左右されない「特別な日常服」を作り続けてきたファッション・テキスタイルブランド、ミナ ペルホネン。その魅力と同展の見どころをたっぷりとお届けします。


INDEX
▶展覧会『つぐ minä perhonen』について

minä perhonen」について
▶展示を覗き見!フォトレポートでご紹介
 ▷「chorus」
 ▷「score」
 ▷「ensemble」
 ▷「voice」
 ▷「remix」
 ▷松本市とのつながり
▶チケット・松本展データ・MAP


松本市美術館」内展示室前プロムナード。入口まではミナ ペルホネンのテキスタイルが出迎えてくれます。この空間は松本市美術館ならでは。裏表違う色とりどりのテキスタイルは行きと帰りで違った表情を見せてくれます。


展覧会『つぐ minä perhonen』について

松本に直営店を展開し、松本ともゆかりのあるミナ ペルホネン。世田谷美術館に続く2箇所目の開催となる本展覧会では、ファッション・テキスタイルブランド、ミナ ペルホネンの30年を超える活動を「つぐ」という言葉でひもといていきます。貴重な原画やテキスタイルの展示にくわえ、刺繍、織、プリント工場の様子などミナ ペルホネンのものづくりのありかたに触れられる展覧会になっています。


「minä perhonen」について

“sea sky” 2025-26a/w Photo: Keita Goto(W)

ミナ ペルホネンは、デザイナー皆川 明さんが1995年に創立した、日本のファッションブランドです。「せめて100年つづくブランド」という思いでファッションからスタートした活動は、次第にインテリアや食器をはじめ食や宿など、生活全般やホスピタリティを基軸とした活動へと広がっています。ブランド名はフィンランド語で、「minä」は「私」、「perhonen」は「ちょうちょ」を意味し、「minä perhonen」の服を身に纏っている人それぞれの「私らしさ」が解放され、誰もがより自分らしく過ごせる服であるようにとの思いが込められています。さらに「perhonen」には、蝶の羽のような美しいデザインが無数に広がり、羽ばたいていくようにという、生地からつくるミナ ペルホネンらしい思いも込められています。

左) “swing camellia” 2022-23a/w Photo: Hua Wang
右) “kivi” 2025-26a/w Photo: Keita Goto(W)

展示を覗き見!フォトレポートでご紹介

「chorus」

展示の起点となる「chorus」では、これまでにデザインされた1000種を越える図案の中から、およそ180種類のテキスタイルが集結。ひとつの柄から次の柄へとアイデアが展開していく様子や、あるデザインがワンシーズンにとどまらず、時を超えながら少しずつ姿を変えて受け継がれていく様子が、まるで水面の波紋のように立体的な展示空間で表現されています。「bird」、「creature」、「ripple」、「sky」、「flower」、「botanical」、「tambourine」、「prism」、「geometry」、「butterfly」の10種に分類されるテキスタイルがテーマとするのはわたしたちを取り巻く自然環境や空想から生まれた生き物たちなどさまざま。

立体的な展示で次のデザインへと派生していく様子を表現しています。

天井から吊るされる球体のテキスタイル「butterfly」だけでもさまざまなデザインがありますよ。デザインの違いや変化をぜひ間近で探してみて。


「score」

続く「score」では、アーカイブから選ばれた21柄のデザインの成り立ちと、テキスタイルからさまざまなアイテムが生まれていく過程を紹介。原画や指示書からはじまり、刺繍・織・プリントといった技法によって表情を変えていくプロセスを、じっくりと追うことができます。

ミナ ペルホネンの代表的な柄のひとつでもある「surplus」。切り絵による図案を作成する際に、制作のかたわらで大量に残され積み重なっていく、切り抜かれたあとの紙片をみて、デザイナーの田中景子さんがインスピレーションを受けて生まれたデザインです。

必然の裏に生まれた偶然の”かたち”をひろいあげ、再構成してつくられる原画。デザインの生まれるきっかけからテキスタイルができあがるまで、さらにそこからさまざまなアイテムへと派生していく様子を見ることができます。

ひとつのテキスタイルが洋服だけではなく、バッグやコサージュなどさまざまなプロダクトへ派生していけるのも生地からデザインするミナ ペルホネンならでは。同展ではひとつのデザインから派生する彼らのインスピレーションを感じることができます。


「ensemble」

「ensemble」では、刺繍・プリント・織という3つの技術を担う国内工場との深い信頼関係にスポットを当てます。デザイナーが手作業で描いた図案を職人が読み解き、対話と試行錯誤を幾度も重ねながら技術を駆使してかたちにしていきます。わずかな線のゆらぎや微細な色彩の重なりまでを意図し、職人の技術によって表現される生地こそが、ミナ ペルホネンのデザインの魅力です。

刺繍の原画。糸の向きや縫いの順番など繊細な指示がいくつも書き込まれています。ミシンの自動的な刺繍ではなく、こうしてひと針ひと針に思いが込められてつくられるからこそ機械的ではない表情豊かな刺繍が出来上がるのですね。緻密に作成されたパンチデータをもとに、糸で描き出す刺繍。手描きの図案が持つニュアンスをどう再現するか、線の強弱や筆致の濃淡、糸を入れる順序まで、デザイナーと職人が細かくすり合わせていきます。試作と調整を重ねながら、表情豊かな仕上がりへと磨きつくり上げています。

刺繍機によるミスをミシン台を使い、人の手で直していく繊細な作業の様子も展示されています。

ミナ ペルホネンの代表的なテキスタイルのひとつ「tambourine」から派生したデザイン「tarte」。外側の枠と内側で刺繍の厚みが違ったり刺繍の色による濃淡も全て緻密にデザインされたもの。

テキスタイルのプリント作業を実際に行う様子を映し出したスクリーンも展示されています。ここでは実寸大の映像で投影され、作業工程や携わる職人の手仕事を間近で見ることができます。プリントデザイナーの原画をもとに工場の職人が仕上がりを想像しながら工程や刷る版の数などの調整を行っているそう。テキスタイルのプリントスクリーン版7枚も展示され、ものづくりの現場をリアルに体感できます。


「voice」

2021年、ブランド創設者の皆川 明さんから代表を田中景子さんへと引き継がれたミナ ペルホネン。「voice」では、ふたりそれぞれの想いとともに、協業先や親交のある方々へのインタビューを通して「つぐ」の意味が多角的に探られます。

こちらは撮影禁止エリアのため、ぜひ会場で実際にご覧ください!


「remix」

「remix」では、修繕やお直しというブランド創設当初からの姿勢をさらに発展させた公募制リメイクプロジェクトを展示。時間を経て修繕が必要になった服に新たなデザインを加え、この世にたったひとつのユニークピースへと生まれ変わらせる試みは、使い捨てではなく循環を生むというミナ ペルホネンの哲学を体現しています。

実際にリメイクされた数々の洋服。リメイク前の写真と、購入者の思い出やリメイク希望部分などを見ることができます。ただ修繕するだけではなく、枝を加えていた鳥が花を加えた鳥に変化したり、少しずつ変わっていく部分を探すのも面白いですよ。

壁にも展示されている応募された洋服の写真の数々。

松本市とのつながり

4月15日(水)に行われた内覧会には、代表・デザイナーの田中景子さん、ミナ ペルホネンのデザイナー・創設者の皆川 明さんによる挨拶がありました。松本市にはミナ ペルホネンの直営店が展開されています。古い薬局を改装しており、ブランドの世界観と松本の地域性を重ねているのが特徴の店舗です。松本市はクラフトフェアの開催をはじめとして、日常の手仕事が身近にある地域文化が、職人や手仕事を大切にし、「日常に寄り添うデザイン」をつくるというミナ ペルホネンブランドのコンセプトと重なります。

左から、代表・デザイナーの田中景子さん、ミナ ペルホネンのデザイナー・創設者の皆川 明さん


「松本には直営店があるので深い愛情がある地域です。また、ものづくりがとても盛んな地域でもあり、理解や共感を得られると感じました。デザインだけでなく、背景にある職人の情熱や手仕事を同展をご覧いただくことで感じて欲しいと思います。」と話してくれたのは皆川さん。

2019年から2023年にかけて国内外で開催された展覧会『ミナ ペルホネン/皆川明 つづく』の続編ともいえる『つぐ minä perhonen』。「つづく」から「つぐ」へ、変化や想いを聞きました。

田中さん「『つづく』展では私たちの活動を広く表現し、見たり、体感したりしてもらうことを通してブランドを知ってもらうことを意識しました。『つぐ』展はブランドの活動を深堀りし、”継ぎ合わさっていく”ような展覧会を目指しました。”つぐ”というタイトルには多くの言葉の意味を込めています。チームで取り込んでいく繋がり、連続、継ぐことや注ぐこと、告ぐこと。この展覧会を見てくださった皆さんが、自分自身の”つぐ”とはなんだろうと考えるきっかけになるといいなと思います。」

皆川さん「ありがたいことに、松本では展覧会の期間中にクラフトフェアまつもとの開催も予定されています。使う方、作る方両方の視点で見ていただけるのはありがたいと感じています。色んな視点で同展を楽しんでいただけたらと思います。」


同展では、ラジオパーソナリティのクリス智子さんとふたりのデザイナーによる音声ガイド(700円・約35分 事前にアプリをダウンロード、イヤホン要持参)が用意されており、展覧会をより深く楽しめる機会が揃っています。

松本がクラフトフェアをはじめとする手仕事文化の土地であることも、この展覧会との親和性を高めています。ものを作る人も、ものを使う人も、それぞれの視点で「つぐ」の意味を感じ取れる、特別な機会をどうぞお見逃しなく!

つぐ minä perhonen 松本市美術館 特別展
●期間
2026年4月16日(木)~6月7日(日)
●時間
9:00~17:00(最終入場16:30)
●会場
松本市美術館 2階 企画展示室
(長野県松本市中央4-2-22)
●観覧料
〈チケット料金〉
当日券 1600円、大学生1000円
※高校生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1 名無料
※大学生は、観覧当日、学生証の呈示が必要
●チケット販売
①松本市美術館
②公式オンラインチケット:e-tix(イーティックス)
●休館日
月曜(5月4日は開館)、5月7日(木)
●問い合わせ
0263-39-7400
●松本市美術館HP(展覧会ページ)
https://matsumoto-artmuse.jp/events/event/つぐ-mina-perhonen-展/
●公式サイト
https://tsugu.exhibit.jp
●主催 松本市美術館、長野朝日放送[開局35 周年記念]、朝日新聞社
●松本会場後援 長野県、長野県教育委員会
●松本会場協賛 セキスイハイム信越
●グラフィックデザイン 葛西薫+SunAd
●会場構成 阿部真理子

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