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【建築士と考えるナガノの家】髙橋 正嘉さん × 増永 豪さん

公開日:2023/12/22

設計だけでなく家づくりの基本から相談できるのが建築士。「設計事務所はハードルが高い…」と感じている方に贈る、リレー形式の対談企画です。第4回目の今回は、前回聞き手役をお願いしたハイランドデザイン一級建築士事務所の髙橋さんを話し手役にお呼びし、聞き手役を、REGISTA一級建築士事務所の増永さんにお願いしました。

髙橋 正嘉さん |ハイランドデザイン一級建築士事務所

青森県八戸市出身。芝浦工業大学大学院工学研究科建設工学専攻修了。納谷建築設計事務所、ジュネラルデザインなどでの勤務を経て、2010年ハイランドデザイン一級建築士事務所を設立

増永 豪さん |REGISTA 一級建築士事務所

神奈川県出身。芝浦工業大学工学部建築学科を卒業。神奈川や東京の建設会社、設計事務所にて、公共事業、個人住宅などの設計等を経験。2012年REGISTA一級建築士事務所を設立

 

Q1 家づくりは何から始めたらいい?

 

髙橋さん:まずは動機が重要だよね。動機が明確になったら、ひとまずネットで検索してみるのが、一番手軽にできることかな。

増永さん:実際の家づくりの体験談を時系列であげてるケースもあるから、アクセスできる内容自体がそこから広がっていくことも多いし。

髙橋さん:最初はビジュアルからでも全然OK!。ぱっと見た印象で「こんな雰囲気がいい」というところから入る人が多いし、イメージを共有しやすいから、結構重要だよね。

 

 

Q2 情報集めをしたあと、どうすれば良いの?

 

髙橋さん:好みのイメージが見つかったら、自分の今の生活と見比べて欲しいと伝えています。言葉やイメージだけが独り歩きしてしまいがちだけど、本当にそれが必要かどうか、自分なりの価値観やライスタイルに落とし込んで考えるのがオススメかな。

増永さん:その点、設計事務所はとにかく話を聞いて、一緒にコンセプトを見つけていくスタンスだよね。

髙橋さん:ハウスメーカーさんとかはある程度決まった商品があるけど、設計事務所には無い。自由度が高い分、どこを向いていいか分からなくなるから、コンセプトの設定がより大切なのかも。

増永さん:それには十分なコミュニケーションが必要だから、「対話しながら楽しく家づくりをしたい」という方は、設計事務所にぜひ来ていただきたいな!

 

Q3 建築士との家づくりってどんな感じ?

 

髙橋さん:それには十分なコミュニケーションが必要だから、「対話しながら楽しく家づくりをしたい」という方は、設計事務所にぜひ来ていただきたいな!だからこそ、「家とはこうであるべき」というステレオタイプを希望されると、「本当にそれでいい?」って思うケースも…。「その人としかできない家って何だろう?」と楽しみながら家づくりをできたら素敵だと思うよね。

増永さん:耐震等級3とか省エネ住宅とかの希望は当然、設計に反映できる。でも家は「建てること」じゃなくて、「暮らしていくこと」が目的だから、その人らしいなと思う暮らしがカタチになると本当に嬉しい。

髙橋さん:建築家は自分のイデオロギーを表現するというイメージが強いかもしれないけど、僕らはお客さまがつくりたい家を手助けするというスタンス。迷った時に決断するのはお客さま自身だからね。もちろん、決めるまでの相談には全力で応じます。

増永さん:家はあくまで、そこに住むお客さまのもの。お客さま自身で決めることが完成した時の満足感にもつながるから、徹底的にサポートします!

髙橋さん:一方で、僕らは色々な建築を見て、経験してきた積み重ねがある。デザインでの見せ方だったり、建材の長所や短所だったり。そこはプロとしての建築士のアドバイスを信頼してもらえたら嬉しいかな。矛盾しちゃうけどね(笑)。

 

Q4 ”建築費”で考えるべきポイントは?

 

髙橋さん:プランも何もない状態で「いくらですか?」と聞かれることもあるけど、設計事務所の場合はそこで見積もりは出せないんだよね。一棟一棟が全然違うから…。徐々に話を詰めて、欲しいと思う家にたどり着いた時に初めて出る。

増永さん:正直なところ予算よりプラスになるケースが多いよね。

髙橋さん:だから大切なのが、やりたいことの優先順位。何かを加えるには必ず費用がかかるし、取り入れることのデメリットだってある。僕たちの役目は、それらをすべて伝え、お客さま自身の価値観で、そこにお金をかけるかどうかを判断してもらえたら。それができると暮らしがもっと豊かになると思うよ。

Q5 髙橋さんの設計する住宅の特徴は?

 

髙橋さん:建築内部のデザインを考えた上で、外観もきれいなもの。生活に馴染んで主張しすぎないデザインかな。なるべくナチュラルなものやその場に合うものを使って素材感を出す。デザインコードを絞ってね。

増永さん:違和感が無いと目に留まらないから、こだわりが伝わりにくくない?

髙橋さん:たしかに主張せずに馴染んでるから、「それもデザインです」って言わないと分かってもらえないかも。例えば木製サッシや薪ストーブを取り入れるのは、空間に馴染むし、手を掛けることでより愛着が湧くと思うから。でもその辺は写真じゃ伝わらないから、自邸兼モデルハウスを見てもらえたら嬉しいな。

増永さん:写真ではディテールや暮らし方までは伝わらないからね。

髙橋さん:そう。だからぜひ、気軽に足を運んで暮らしぶりをご覧ください!

 

 

【 髙橋さんが手がけた住宅】

 

>>次回の話し手は『REGISTA一級建築士事務所 増永 豪さん 』

>>第3回【建築士と考えるナガノの家】勝野 大樹さん ×髙橋 正嘉さん

 

ハイランドデザイン一級建築士事務所

●住所
長野県安曇野市穂高有明7510-4
●TEL
0263-74-1686
●定休日
不定休
●URL
https://www.highland-design.com/

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