ゼロからの再出発。湯田中温泉の新たなシンボル“新･松籟荘”が3月にオープン！「信州 湯田中温泉 松籟荘」＠山ノ内町

湯田中温泉の老舗旅館･よろづやの離れ「松籟荘（しょうらいそう）」が再創造を果たし、来たる3月1日に開業を迎えます。旧松籟荘は昭和初期に建てられ、国の有形文化財にも登録される宿でしたが、2021年2月に火災で消失してしまったのは記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

今回の再建を手がけたのは、よろづやの七代目館主･小野誠さん。「火災後、全国各地のたくさんの方からお見舞いや励ましのお手紙をいただき、旧松籟荘がいかに長年愛され続けてきたかを再認識しました。中には匿名で、“その昔、今は亡き主人と新婚旅行で宿泊しました”というメッセージもあったり･･･そんな多くの方々の思いが後押しとなり『松籟荘』の再創造を決意しました」。新施設は小野さんの30数年の経験から理想とする宿のイメージを設計に取り込み、正統派の純和風数寄屋建築に仕立てられました。

上質で趣のあるラウンジが出迎えてくれます。ウェルカムサービスでは、煎茶と料理長手作りの和菓子がいただけますよ。

客室ごとに間取りが異なり、細部までこだわりがつまっています。館内は旧松籟荘で使われていたデザインを内装に盛り込み、民芸家具が似合う設計になっているそうです。

すべての客室に坪庭と露天風呂が完備され、周囲の目を気にせず思い思いの時間が過ごせるのがうれしいですね。夜は坪庭のライトアップも行われます。

料理は地産地消をテーマに、専属の板前が腕を振るいます。夕食のうち1品はライブキッチンスタイルで板前が目の前で調理してくるので、臨場感も味わえますよ。

新･松籟荘のブランドストーリーは『ゆかしい宿』。50年後も支持され続ける“ロングセラー”を目指すべく、新たな歴史の幕が開きます。おもてなし、館内設備、料理など、すべてにおいて旧松籟荘を凌駕する、上質なサービスと美食・美湯で和のリトリートを堪能してみてはいかがでしょうか。

（こちらの記事は、長野Komachi2024年2月号に掲載されたものです。最新情報をご確認の上、ご利用ください）