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澄んだ空、広がる高原、そして空に向かってそびえる巨大アンテナ。長野県・南牧村にある「野辺山宇宙電波観測所」は、国立天文台の観測所のひとつ。世界最大級の電波望遠鏡を使って、宇宙にあるはるか遠い星を観測しています。世界中から研究者が集まる、最先端の天文学の拠点です。
一般の観光客向けに施設を無料で開放されており、研究者や技術者の解説付きの「ガイドツアー」などの有料プランも充実しています。「展示室」では、図解パネルや、小型パラボラを使った体験など大人から子供まで楽しめる工夫が随所に見られ、一般の人でも楽しくアカデミックな内容にふれることができるスポットです。
INDEX
◆日本の電波天文学の聖地!「国立天文台野辺山 宇宙電波観測所」
◇世界最大級45m電波望遠鏡
◇太陽の動きを計測する「太陽電波強度偏波計」
◇ミリ波干渉計や電波ヘリオグラフもチェック!
◆電波天文学って何?展示室で学べる宇宙の話
◇「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」の紹介コーナー
◇国立天文台&研究機関の最新情報もチェック!
◆宇宙を体感!「野辺山宇宙電波観測所」のガイドツアー
◆施設情報・アクセスマップ
◆電波天文学の聖地「野辺山宇宙電波観測所」へ行こう!

標高1,350mの野辺山高原にある「国立天文台 野辺山宇宙電波観測所」。ここは、世界的にも貴重な電波天文学の研究拠点。観光地としても注目され、多くの人が訪れています。広大な敷地には直径45mの大型望遠鏡をはじめ、さまざまなアンテナが並びます。自然と巨大機器が融合したその光景は、まさに圧巻。この記事では、そんな「野辺山宇宙電波観測所」で注目したいスポットを紹介します。
◇世界最大級!直径45m電波望遠鏡

野辺山天文台を象徴するのが、直径45メートルの電波望遠鏡。ミリ波と呼ばれる電波を使って、星や銀河の誕生や動きを観測しています。

肉眼では見えない、塵に包まれた星の誕生現場を捉えることもでき、その観測データは世界中の研究者に活用されています。目の前に立つと、その圧倒的なスケールに息をのむはず。宇宙の広がりをリアルに感じられるスポットです。
◇太陽の動きを計測する「太陽電波強度偏波計」

同施設では、太陽の観測も行われています。敷地内に一列に並ぶ8台のアンテナは、「太陽電波強度偏波計」と呼ばれる観測装置。
太陽から放たれる7つの周波数をとらえ、その強度や偏波(波の振れ方)を詳しく測定しています。

フレアや黒点といった太陽活動を観測し、その地球への影響を予測する研究も行われています。私たちが普段意識しない、太陽のダイナミックな姿に出会えます。
◇ミリ波干渉計や電波ヘリオグラフもチェック!
観測所内には、現在は使われていない個性的な観測装置も展示されています。

たとえば「電波ヘリオグラフ」は、84台のアンテナで構成され、太陽をビデオカメラのようにリアルタイムで観測していた装置。太陽表面の爆発的な活動を高精度で記録するのに活用されていました。現在も当時のままの姿で敷地内に残されており、太陽観測の歴史に触れることができます。

また「ミリ波干渉計」は、6台のアンテナをケーブルで接続し、同時に観測することで天体画像を生成していた機器。その解像度は、人間の視力に例えると“視力60”にも相当すると言われています。可動式でアンテナの位置を自在に変えられる仕組みも特徴的。現在は展示のみですが、アンテナが並ぶ姿はフォトスポットとしても人気があります。
◆電波天文学って何?「展示室」で学べる宇宙の話

「野辺山宇宙電波観測所」を訪れたら、見逃せないのが「展示室」。かつてミリ波干渉計の観測棟として使われていた建物を活用し、星や銀河、ブラックホールなど、肉眼では見えない宇宙を“電波”でとらえる電波天文学の世界を紹介しています。パネル展示や映像を通して、専門知識がなくても楽しく学べる工夫が満載です。
◇「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」の紹介コーナー
展示室で注目したいのが、「野辺山宇宙電波観測所」と電波天文学を紹介する専用コーナーです。
高原の澄んだ空気に包まれた野辺山は、日本の電波天文学の発展をけん引してきた場所。このエリアでは、電波望遠鏡のしくみや観測方法を、模型やパネル、実際の観測機材を使ってわかりやすく紹介しています。
さらに、南米チリに設置されているALMA望遠鏡の縮小モデルなども展示。長年の研究成果や技術の歩みを、見て触れて学べるコーナーです。
◇国立天文台&研究機関の最新情報もチェック!
展示室では、国内外にある他の国立天文台の観測施設についても紹介されています。たとえば、ハワイの「すばる望遠鏡」や岩手県の「水沢VLBI観測所」など、世界各地で行われている最先端の研究に触れることができます。
さらに、国立天文台が属する「自然科学研究機構」の各研究機関の活動も取り上げられており、地球や生命にまつわる自然科学全体への興味が広がる展示内容です。
「宇宙って広いな…」「こんな方法で星を観てるんだ!」
そんな気づきとワクワクが詰まった展示室。ぜひ、自分の目で確かめてみてください。
◆宇宙を体感!「野辺山宇宙電波観測所」の見学ツアー
「野辺山宇宙電波観測所」では、自由見学だけでは得られない深い“学び”と“感動”が体験できる、2つの有料ガイドツアーが行われています。
◆ガイドツアー
「電波天文学ってなに?」「電波でどうやって宇宙を観測するの?」
そんな疑問に、元研究者や観測所の職員がわかりやすく答えるのが「ガイドツアー」です。
普段は入れない観測エリアの見学のほか、最新の研究内容や観測装置の仕組みについても、専門家が丁寧に解説してくれます。初心者でも気軽に参加でき、英語対応も可能。
- 開催日:年末年始・特別公開日を除く毎日
- 開催時間:9:00〜17:00(所要時間・開始時刻は予約時に確認)
- 申込方法:事前予約制(公式サイトを確認)
◆ナイトツアー
星が最も美しく見える高原と言われている野辺山。その美しい星空を、天体観測の専門家と一緒に楽しめるのが「ナイトツアー」です。
ライトアップされた巨大な電波望遠鏡の幻想的な姿を堪能した後、専用の望遠鏡を使って星空観察。
その日見られる星座や天体を、専門ガイドがわかりやすく紹介してくれます。
非日常的なひとときを、90分間たっぷり楽しめますよ。
- 開催時期:4月〜9月(春〜秋の期間限定)
- 時間:19:30〜21:00(季節により変更あり)
- 2025年開催予定:5月24日(土)
※現在は申込多数のため受付を一時停止中(再開情報は公式サイトへ)
「国立天文台野辺山宇宙電波観測所」は入場無料&自由見学!天気の良い日にふらりと立ち寄るだけで、巨大な電波望遠鏡や宇宙の謎といった非日常に触れることができます。展示エリアは9時~16時半まで開放されており(年末年始を除く)、家族連れや友人同士はもちろん、ひとりでもじっくり楽しめる“宇宙の魅力を学べるスポット”です。
ぜひ、宇宙への好奇心を満たすひとときを過ごしに、足を運んでみてください!
※記事の内容は2025年4月当時のものです。公式サイトで最新情報を確認してください。
●住所
長野県南佐久郡南牧村野辺山462-2
●電話
0267-98-4300
●営業時間
8:30~17:30
●定休日
年中無休(年末年始を除く)
●駐車場
あり
●問い合わせ
国立天文台 野辺山 庶務係
TEL:0267-98-4300
FAX:0267-98-3579
E-mail:nro-nroweb@nao.ac.jp
●HP
https://www.nro.nao.ac.jp/
●X
https://x.com/NAOJ_Nobeyama
◆南牧村の注目スポット
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