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【12/22(日)まで】上田市立美術館にて開催中の「第49回 全国大学版画展」クリエイター・アーティストの卵たちが上田に集結!気軽にアートが買える作品販売企画も@長野県上田市

公開日:2024/12/12

[PR]上田市立美術館

掲載の内容は終了しました

9/28(土)~12/22(日)の約3か月間にわたり、長野県上田市にある複合文化施設、サントミューゼ 上田市立美術館にて開催中の、「版画(PRINT)」と「農民美術(CRAFT)」にまつわる展示やワークショップを集めたアートフェスティバル、『PRINTS&CRAFTS UEDA』。

9月末より続いてきた同フェスティバルもいよいよ終盤戦。
後半期間の目玉展示となる『第49回 全国大学版画展』が11/30(土)よりスタートしています。

9/28~11/17に行われていた「第9回 山本鼎版画大賞展」と“版画”という表現手法は共通していながらも趣は全く別物。
中庭に開けた窓の外から冬の訪れを感じつつも、展示室にはさわやかな風が吹き抜けるような、フレッシュな展示内容は見応えバツグンです。

また、鑑賞するだけでなく、投票や作品購入によって「参加」できるのも同企画の特長で、
それらの見どころをたっぷりとご紹介します。

引き続きスタンプラリーも開催中なので、「この前の展示に行ったばかりだよ」という人も、いや、そういう人こそ、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。

▲すでに特典をゲットした人も多いというスタンプラリー。今回新しい絵柄も加わっていますよ。


「第49回 全国大学版画展」とは?

今年で49回目となる、歴史ある『全国大学版画展』。
出品の条件は、『山本鼎版画大賞展』と同じ「版による表現を行ったもの」。そして、「全国の大学で版画を学ぶ学生であること」です。

美術系の大学・専門学校はもちろんのこと、版画を学ぶ学生が居ればどの大学でも参加OKで、参加校数は37校。各大学の中で選抜された171点がここ上田市美術館に集結しています。

以前は町田市立国際版画美術館で行われていた年に一度の展覧会が、「版画」が美術のジャンルのひとつとして確立されることに大きく貢献した山本鼎ゆかりの、当美術館に移ってきたものだそうで、開催されるのは全国で唯一上田のみ。

自分の作品が美術館に展示され、一般の人にも見てもらえるという、学生たちにとっては大切なチャンス。現役で活躍している作家のなかにも同展での入賞を経験している人が多いそうで、同展に懸けている学生も多いのだとか。

そんな若手たちの渾身の作品が集まる、全国で唯一の展覧会。

新たな才能に出合えるのはもちろんのこと、若手たちの「これから世に出ていこう!」というフレッシュなエネルギーに元気をもらえるところも魅力のひとつです。


観客が「参加できる」展覧会

同展がほかの美術展と大きく違うところ、それは「観客賞」が設けられているところ。

入口付近にて配られている投票用紙に記入して、誰でも投票することができます。
実物を見て「これだ!」という作家さんを選び、ぜひ投票してくださいね。もしかしたら、自分の推し作家が「観客賞」に選ばれるかもしれません。

また、投票した人の中から抽選で、現在活躍している作家の版画がもらえるというプレゼント企画も。

▲プレゼントの対象作品5点は入口入ってすぐのところに展示されています。

また、通常「優秀賞」などの入賞作品が決まってから展覧会が開催されるパターンが多いなか、同展は展示期間中に審査が行われるのも特長。(12/11に観客賞以外の入賞作品が決定しました。美術館展示室とホームページでご確認いただけます)

さらに、展示終了間近である12/21(土)に授賞式が開催されます。
受賞者自らが作品解説をしてくれるギャラリートークも行われ、「この作家さん、作品とのギャップがすごいな!」「ここってこんな意味だったんだ!」など、学芸員さんも毎年驚きと発見があるイベントなのだとか。

◎授賞式&ギャラリートーク
日 時/12月21日(土) 13時〜15時30分
会 場/
授賞式:多目的ルーム(当日受付・入場無料)
ギャラリートーク:2F 展示室及びホワイエ(PRINTS & CRAFTS UEDA 共通券または「第49回 全国大学版画展」当日券が必要) 授賞式終了後にギャラリートークとなります。


展示室レポート

さて、では気になる展示室の中を、筆者目線で少しだけレポート。
作品が大学ごとに、順不同で並んでいます。

いわゆる美大ではない大学もちらほら。

タッチや色使いなど、最近のアニメを連想させる作品があったり。

沖縄の大学ってやっぱり色遣いが沖縄っぽいんだなと思ったり。

遊び回る子どもによって無惨にもグシャグシャにされたシーツやズボンを連想させるかわいい作品があったり、

東京の大学ってやっぱりモダンな雰囲気があるなと思ったり。(筆者の勝手な感想です。)

手前の立体作品は、さまざまな色や柄を重ねてひとつの模様をつくっている作品なのですが、じっと良く観ると、お札の細かい模様に似ていることがわかります。

そう、お札も版を重ねて印刷された“版画”。
同展の受賞者が、お札などを印刷している「国立印刷局」に就職した過去もあるほど、版画と紙幣って近しいものなんです。
そうして近年新たに設置されたのが「国立印刷局賞」。
日々目にしているもののなかにも版画があったなんて、版画がより身近に感じられますね。
「国立印刷局賞」の行方にも注目です。

「山本鼎版画大賞展」にも出品していた作家さんも何名かいるそう。「山本鼎版画大賞展」も観た方には「あ!この感じ見覚えがある!」という作家さんがいるかもしれません。

室内で繋がっている隣の展示室では、引き続き「山本鼎版画大賞展 歴代大賞作品展」や「山本鼎コレクション展示」を開催中

合わせて鑑賞すると、大正から昭和にかけて上田市を中心に活躍した版画作家「山本鼎」から始まった、日本の近代版画の歴史のルーツを感じることができますよ。

ほか、まだまだ紹介しきれない魅力的な作品がたくさん。
年齢的にはまだ“若い”と言える10代後半~20代の作品が多いですが、美術展としての見応えはばっちり。
「この景色知ってるな」などと共感できる部分も「よくわからないな」と思う部分もそれぞれあり、誰かと感想を言い合いたくなります。

ぜひ、思い思いの楽しみ方で、良い時間を過ごしてくださいね。


同時開催「版表現新進作家展」

展示室を出たところにある2階プロムナードでは、「版表現新進作家展」を開催中。今回のために選抜された5名の作家の展示が行われています。

柱から柱までの1ブロックを1作家の展示スペースとし、作品のセレクトも展示方法も作家にお任せ。
ひとつひとつのスペースが、まるでひとつのギャラリーに入ったような満足感。

一作品だけでなく、複数作品を並べた空間を鑑賞することで、より作家の世界観に浸ることができるのは、同展示ならでは。

5名の作家それぞれの魅力がぎゅっと詰まった展示は、個人的にもかなりおすすめです。


学生版画作品販売

また、ミュージアムショップでは「全国大学版画展」参加校の学生の作品を販売中!
各作家1点ずつ、計250点(初日時点)が販売されています。作品は全て1点もので、売れてしまったらそれでお終い。日々残り点数は少なくなっているそうです。
「やはり皆さん目利きが素晴らしくて、どんどん売れていきます」と学芸員さん。

今日、明日とどんどん作品の数は減っていくので、一秒でも早く行くのがおすすめ!そして気になった作品があれば買っておかないと他の人がすぐに買ってしまう可能性があるので、できるだけ早くゲットするのがおすすめです。

値段は1枚3,000円とアートとしてはかなりお手頃。
アートを買うのはハードルが高い、と思っている人は、ここから始めてみるのはいかがでしょう。サイズも大きくないので、ちょっと部屋に飾るのにぴったりです。

また、売上の半分は作者である学生作家さんに入るので、作家さんの応援にもなりますよ。


同じ内容の展示は二度とない、年に一回きりの版画の祭典。

一度観て回るだけで終わらず、ぜひ二度三度と足を運び、あなたも参加してみませんか?

   

PRINTS&CRAFTS UEDA
●期間
2024年9月28日(土)~12月22日(日)
●会場
サントミューゼ 上田市立美術館 2階展示室ほか
●時間
9時~17時(最終入場は16時30分まで)
●休館日
火曜日(祝日の場合はその翌日)
●観覧料
◇第49回全国大学版画展期間当日券(11/30(土)~12/22(日))
一般(高校生以上) 300円
小・中学生 200円
◇両期間共通券(スタンプラリーあり)
一般(高校生以上) 700円
小・中学生 300円
※期間中各3回まで、開催中の上記有料展覧会場へ入場可
●HP
https://www.santomyuze.com/museum/
https://www.santomyuze.com/printsandcrafts_ueda/(イベント特設サイト)
●お問い合わせ
0268-27-2300(上田市立美術館)
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