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信州松本ゆかりの画家・石井柏亭も愛した芸術のまち、松本へ。おなかも心も、知的好奇心も満たす大人の松本旅@長野県松本市

公開日:2025/10/06

[PR]松本市美術館

多くの芸術家に愛された信州・松本


世界的な前衛芸術家・草間彌生の出身地であり、芸術文化が深く根付いた「芸術のまち」として知られる長野県松本市。

市のシンボルである松本市美術館は、草間彌生の巨大な野外彫刻を常設し、彼女をはじめとする郷土ゆかりの美術家(書家・上條信山、洋画家・田村一男など)の作品を収蔵しています。

また、「民藝運動」とも繋がりが深く、この地で生まれた松本民芸家具は全国的に評価され、ファンがわざわざ訪れるほど。さらに国際的なクラシック音楽の祭典であるセイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)が毎年開催されるなど、美術だけでなく音楽の分野においても、国際的な発信地としての役割を担っています。

そんな松本のアートシーンを語るなかで外せないのが、日本の近代美術史においても大きな足跡を残した画家・石井柏亭。
太平洋戦争での敗北が決定した1945年当時、柏亭の姿は松本にありました。
信州の雄大な自然に背中を押され、戦後の厳しさのなかでも絵筆をとり続けたという柏亭。

彼が愛した場所や当時の面影は、今もなお松本の地に残っています。
その足跡をたどりながら、秋の松本をめぐってみませんか。


石井柏亭(イシイハクテイ)(1882ー1958年)
東京生まれ。幼い頃から父に日本画を習い、16歳で本格的に画家としての道を歩み始める。早くから才能を認められ中央画壇で活躍し、二科会、一水会の設立に関わるなど多くの業績を残す。1945年3月、東京大空襲により自宅とアトリエが全焼。家財や作品の多くを失った後、松本に疎開。戦後の信州美術界の再興を支えた。

〈展覧会情報〉
戰後80年 石井柏亭 えがくよろこび
●会期
2025年10月11日(土)~12月7日(日)
●会場
松本市美術館(長野県松本市中央4-2-22)

   


INDEX
レストラン鯛萬(松本市大手)
ギャラリーゆこもり(松本市浅間温泉)
松本城(松本市丸の内)
松本市美術館(松本市中央)

     

趣ある空間でフレンチを堪能
「レストラン鯛萬」


1950年創業の老舗フレンチレストラン。「代官山 小川軒」で修業した創業者が西洋料理店として開業。現在は信州の旬の食材を生かしたフランス料理が味わえます。

写真は「ヒラメのロティ 旬の野菜のラビゴットソース」。色とりどりの見た目もさることながら、口に入れるとさまざまな食感や香りが楽しませてくれる一品です。(メニューは季節によって変動あり)

ランチはコースのみ。ディナーはコースに加え、アラカルトメニューの注文も可能。
デンマークを代表する陶磁器メーカー「ロイヤルコペンハーゲン」の食器をはじめ、西洋の有名ブランドの食器・カトラリーで味わうことができます。

重厚で温かみのある松本民芸家具を取り入れた趣のある内装も一見の価値あり。ダイニングの内装や調度品は、松本での民藝運動の中心人物であり、松本民芸家具を興した池田三四郎(いけだ さんしろう)が手がけたことで知られています。

1953年に柏亭はここ「レストラン鯛萬」を舞台に《中信酒客》を描きました。

《中信酒客》 1953年 松本市美術館蔵

モデルは柏亭を中心に結成した美術団体、「中信美術会」の作家たち。柏亭は彼らとともに5日間続けて同店に通い、作家たちが飲むビール代を快く支払ったそう。1960年代に改装されたため当時と見た目は変わっているものの、心を尽くしたおもてなしは当時のまま。

皇族も訪れたことがあるという伝統と格式のある同店は、食事のひとときを特別な時間に変えてくれます。

レストラン鯛萬
●住所
松本市大手4-2-4
●電話番号
0263-32-0882
●営業時間
11時30分~14時、17時~21時
●定休日
水曜
●席数
60席
●駐車場
10台

  

心落ち着く空間で作家の手仕事にふれる
「ギャラリーゆこもり」


松本に疎開し、実際に家族で暮らしていたという部屋が残るギャラリー。浅間温泉エリアにあり、元々は江戸時代より続く「疝気(センキ)の湯」という温泉施設。弟子の紹介を受け、離れの一室を借りていたそう。

柏亭が暮らしていた離れは現在常設のギャラリーとなっており、ギャラリー主宰の瀧沢さんが声をかけて集めた作家たちの、器などの作品が所狭しとならびます。

部屋前で撮った仲間たちとの集合写真も飾られています。真ん中あたりに写っている和服の男性が石井柏亭。

また、隣接された母屋の方では不定期で企画展を開催しています。昭和の空気感を残した建築や、緑が美しいささやかな庭は、日常から少し離れて心を癒やすのにぴったりの場所。

「柏亭さんがイーゼルを立てて絵を描く姿を、この町の長老たちはみんな小さい頃に見ていたそうです」と瀧沢さん。柏亭が子どもたちと気さくに笑い合う様子が眼に浮かぶよう。

〈10月企画展〉
Rachel Omelet展
10/4(土)~11/1(土) 10時~18時頃
日・木曜休み 作家在廊日:10/4(土)
https://www.gallery-yukomori.com/exhibition/377/

         

ギャラリーゆこもり
●住所
松本市浅間温泉3-11-4
●電話番号
0263-46-2066
●営業時間
10時~18時 
●定休日
木・日曜 
●駐車場
3台
●備考
企画展開催中は定休日以外はオープン。それ以外の期間は事前予約にて常設展示室を開廊。HP、SNSに要問い合わせ
●HP
https://www.gallery-yukomori.com/

    

柏亭も愛した美しい天守を臨む
「国宝 松本城」


写真提供:松本城管理課

現存する五重六階の天守として、日本最古の歴史を誇る国宝・松本城。松本の人々の誇りでもある美しい天守や公園は、柏亭も絵の題材に選んでおり、複数作品が残っている。10月~11月にかけて見頃の紅葉と合わせて楽しもう。

国宝 松本城
●住所
松本市丸の内4-1 
●電話番号
0263-32-2902(松本城管理課)
●営業時間
天守〈本丸庭園内〉8時30分~17時(最終入場16時30分) ※時期によって変動あり
●料金
天守観覧:一般電子チケット1,200円、紙チケット1,300円、小・中学生400円
●定休日
12/29~31 
●駐車場
市営開智P、市営東洋計器大手門Pを利用

          

松本が誇る芸術作品がそろう
「松本市美術館」


松本駅から車で約10分、イオンモール松本近くに位置する「松本市美術館」。
世界的に活躍する松本が誇る前衛芸術家、草間彌生をはじめ信州ゆかりの作家たちの作品のコレクション展示が楽しめるほか、年に3~4回変わる企画展を行っています。

また、展示以外にもかわいいグッズがそろうショップや素敵なレストランまで盛りだくさん。
ミュージアムショップでは地元アーティストとコラボしたオリジナルグッズも展開中です。

そして、10月11日からは企画展『戰後80年 石井柏亭 えがくよろこび』が開催されます。
松本の自然、人を多く描いた柏亭の企画展が、満を持して松本にて初開催。初期から晩年までの代表作に加え、信州ゆかりの作品・資料が勢ぞろいします。

1945年の東京大空襲で多くを失いながらも、信州松本の地から未来を見つめ、自らの創作のみならず後進の育成にも尽力した石井柏亭。
戦後80年の節目に、その偉大な人生をたどる、秋の一日を過ごしてみてはいかがでしょうか。

   

戰後80年 石井柏亭 えがくよろこび
●会期
2025年10月11日(土)~12月7日(日)
●会場
松本市美術館(長野県松本市中央4-2-22)
●電話番号
0263-39-7400
●営業時間
9時~17時(入場は16時30分まで)
●休館日
月曜日(休日の場合は翌平日)
●観覧料
一般:窓口1,500円、オンライン1,400円
大学生、70歳以上の松本市民:窓口1,000円、オンライン900円
※当展示の観覧券で3階コレクション展示室と記念展示室も観覧可能 
※高校生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1名無料
※20名上の団体は窓口料金から各200円引き(当日窓口販売のみ)
※大学生と70歳以上の松本市民は、観覧当日、学生証、免許証等の証明書が必要
●駐車場
67台
●HP
https://matsumoto-artmuse.jp/
●オンラインチケット販売
https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=80100&ac=9000

           

    

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