12/12(金)~12/25(木)「イオンモール須坂」に『長野クリスマスマーケット』サテライト会場がオープン!キッチンカー出店でナイトマーケット気分も@長野県須坂市
ヨーグレット、ハイレモン、パチパチパニック——。一度は口にしたことのあるロングセラー菓子を、長野県須坂市で製造しているのが「アトリオン製菓」です。2023年、明治産業から社名を改め、新たなスタートを切りました。現在は須坂に本社を構え、「お菓子を通じて美味しさや楽しさ、幸せを届ける」ことを軸に、地域に根ざしたものづくりと発信を続けています。

今冬は、挑戦を応援する新作『ハイルモン』が出荷期を迎え、はじけるキャンディ『パチパチパニック』はパッケージ刷新と新フレーバーを発売。商品づくりに加え、キャラクターやSNSを活用した発信にも力を入れています。アトリオン製菓がいま何を考え、どこへ向かおうとしているのか。商品づくりと発信のかたちから、その“いまの姿”を紹介します。
INDEX
▶「ヨーグレットブルーで一新」色が背中を押すもの
▶「挑戦する人を応援したい」『ハイルモン』開発の根っこ
▶「宇宙から、たのしさを」“パチパチ星人”はどこから来たのか
▶「色は万国共通じゃない」海外も見据えた試行錯誤
▶「ぬい、はじめました」『ヨググ』と『レモモ』が担う伝道
▶「阿鳥主任、覚悟を決める」Xに降臨した社の顔
▶「コラボで地域とつながる」日常の中で出会うために
▶「パチパチはじけるぐらい、新しいことに挑戦」読者へのメッセージ
「ヨーグレットブルーで一新」
——色が背中を押すもの

2025年9月、創立80周年を機に、同社はユニフォームを一新しました。「かわいい、鮮やかなヨーグレットブルーが新鮮」。社内からそんな声が上がったというユニフォーム刷新は、単なる衣替えではありませんでした。看板商品ヨーグレットのブルーをまとうことに、“お菓子を通じて世界中の人においしさや楽しさ、幸せを届ける喜びや誇り”という意思を重ねます。目に見えるブランディングであると同時に、働く人の気持ちを整える装置となる。ヨーグレットブルーが醸す一体感です。そしてこの一体感から、“楽しくて、ワクワクする”新商品が次々と生まれています。
【新ユニフォーム・ギャラリー】
いろいろ撮ってみた


看板商品「ヨーグレット」のイメージを大胆に落とし込んだデザインの新ユニフォーム。お菓子を作り届けるワクワク感をダイレクトに表現しています
「挑戦する人を応援したい」
——『ハイルモン』開発の根っこ

『ハイレモン』の期間限定パッケージ『ハイルモン』が今年も登場しました。テーマは、「挑戦する人へのエール」。受験生や就活生をはじめ、何かに挑むすべての人を応援したいという思いから生まれた商品です。名称としての『ハイルモン』は2024年が初登場ですが、2000年代に『ハイレルモン』として展開されていました。名前の歴史が示すのは、レモン由来のさわやかなイメージとエールを重ねてきた系譜です。年末年始、頑張る誰かのポケットに届く応援菓子。そんな風景が目に浮かびます。
「宇宙から、たのしさを」
——“パチパチ星人”はどこから来たのか

『パチパチパニック』は、パッケージ刷新によって世界観を一新。宇宙から地球へやってきた“パチパチ星人”が前面に登場し、はじける楽しさを視覚からも伝えています。5商品×6パッケージが並び、頭の形が少しずつ違うなど、細部にまで遊び心が詰まっています。店頭でいろいろな姿の“パチパチ星人”に出会ってもらい、ブランドとして大切にしている“たのしさ”を感じてもらう狙いです。

新フレーバーはメロンソーダとレモンスカッシュの2種類。どちらも炭酸飲料として長年愛されてきた味で、近年のレトロ喫茶店ブームで再注目されています。パチパチとはじける物理的な発泡感が、飲料の炭酸感を彷彿とさせるのがポイントです。
『パチパチパニック』は、国内唯一の製造技術によって生まれた“はじけるキャンディ”。口の中ではじける独特の食感は、長年の試行錯誤と製造ノウハウの積み重ねによるものです。
「色は万国共通じゃない」
——海外も見据えた試行錯誤

『パチパチパニック』の新フレーバーづくりで大切にしたのは、「ひと目でおいしそう」と感じてもらえる色合いでした。しかもその見た目は、日本だけでなく、将来は海外の人たちにも届けられることを想定したもの。国によって使える着色料はさまざま。海外展開が可能な天然色素で、なおかつ“美味しそうに見える”発色を目指しました。
海外展開については、いくつかの国へ輸出可能な原材料を使用して商品化はしているものの、具体的な展開は未定と明かします。足場を固めつつ機をうかがう形。とはいえ、視線の先に海外市場があるのは確かです。
【多彩な商品ラインアップ】

ほかにも、アトリオン製菓の商品ラインアップは実に多彩。『ヨーグレット』『ハイレモン』から派生したひと粒サイズの『ヨーグレットミニ』『ハイレモンミニ』やグミにのど飴、地元素材を生かしたキャンディなども展開しています。ロングセラーから地域色のある商品まで――幅広いラインアップも、同社の魅力のひとつです。
【工場内・ギャラリー】
いろいろ撮ってみた




材料が混ざり合い、練られ、乾燥されながら形になっていく工程は、見ているだけでワクワク。シート包装や梱包に至るまで、すべて自社工場で行う一貫生産です
「ぬい、はじめました」
——『ヨググ』と『レモモ』が担う伝道

▲写真上から、『レモモ』『ヨググ』。コーラパンチの“ぬい”は、名前はまだ無い
アトリオン製菓は、広報活動にもワクワクが詰まっています。
ロングセラーの『ヨーグレット』と『ハイレモン』には、伝道師が必要でした。パッケージ自体が特徴的な両ブランドの良さを生かし、発信の主体として親和性とかわいさ、親しみやすさを備えたキャラクターを企画。若者がぬいぐるみを“ぬい”と呼び、ぬい活を楽しむ文化も参考に、かわいらしいぬいぐるみとして誕生したのが『ヨググ』と『レモモ』です。名前はSNSで広く募集し、社内選考を経て決定。生まれたての“ぬい”に、みんなで名前をプレゼントするプロセス。ファンと一緒に育てる発信体です。


▲会社内外で神出鬼没な『ヨググ』と『レモモ』にほっこり
活躍の場は主に Instagram。日々のポストが、ロングセラーの今を語ります。スクロールの先にいる、身近な伝道師。会いに行ける“ぬい”です。
「阿鳥主任、覚悟を決める」
——Xに降臨した社の顔


▲黙々と業務に勤しむ「阿鳥主任」。ぜひ弊社のイベントにもお迎えしたい
2023年9月に開設されたX(旧Twitter)アカウント。文字だけの発信から始まり、2024年6月に姿を現したのが阿鳥主任です。なぜ鳥のマスクなのか。答えは「アトリオン、あとりおん、阿鳥おん、阿鳥主任」という、じつに“緻密な構想”を経たネーミングから。言葉遊びのたのしさが、そのまま顔になった存在です。X での活動はもちろん、日常的には広報の仕事に加えて“経理という畑違いの本業”も持ち、基本的には毎日、須坂の本社に出社しているという点もユーモラス。信州のプロバスケットボールチーム(信州ブレイブウォリアーズ)とのコラボをはじめ、さまざまなイベントにも登場。「お声かけいただければ、どこへでも駆けつけます!」という心意気。会える広報、動くマスコットです。
「コラボで地域とつながる」
——日常の中で出会うために

▲MONGOL800主催の音楽フェス会場雰囲気
広報活動の幅も広がっています。MONGOL800主催の音楽フェス、映画「ヒプノシスマイク」、井村屋(株)「ひとくちヨーグレットアイス」など、さまざまなジャンルとのコラボを展開。狙いは、地元長野で企業として愛され続けるための地域活性化という観点、そして『ヨーグレット』『ハイレモン』『パチパチパニック』を中心に、お菓子を食べるという食経験以外のさまざまな生活シーンで接点を作り、親しみを感じてもらうことです。「モンパチフェス」では多くの観客から温かい言葉が寄せられ、SNSでも好意的な投稿が多かったといいます。フェス会場で、ショッピングモールで、街角で。暮らしの中で自然に出会うブランドを目指しています。

▲2025年実施コラボ商品たち

2023年6月、社名は「明治産業」から「アトリオン製菓」へ。地域での社名認知は一度リセットされました。だからこそ、「アトリオン製菓」が須坂市にあり、『ヨーグレット』『ハイレモン』『パチパチパニック』を製造していることを改めて知ってもらうため、地元企業や地域イベントへの協力、参加を積極的に行っています。地域に出向き、顔を合わせ、直接語る。ひとつずつ積み重ねる再自己紹介です。
今後のコラボ予定は“お相手があることなので非公開”ですが、「いろいろな形で実施していくのでお楽しみに」という含みも忘れません。秘密兵器は温存。発表のタイミングは突然に、でしょうか。
「パチパチはじけるぐらい、新しいことに挑戦」
——読者へのメッセージ

今後の新商品について具体の中身は“内緒”。それでも、「これからもパチパチはじける楽しさをいろいろな商品や企画でお届けしていく予定です」という予告に、期待は高まります。はじける音、弾ける笑顔。楽しさの連鎖はまだまだ続くようです。
最後に、読者へのメッセージをそのまま届けます。
「長野県須坂市に一度は食べたことのあるお菓子『ヨーグレット』『ハイレモン』『パチパチパニック』を製造している会社があります!『ヨーグレット』をイメージしたかわいいユニフォームを着て、パチパチはじけるぐらい新しいことにこれからも挑戦していきます!もし、私たちの仲間になりたい!と思った方がいればいつでも訪ねてきてください!大歓迎です!」。

ヨーグレットブルーで心をひとつにし、パッケージの遊び心で店頭をにぎわせ、SNSのキャラクターで距離を縮める。「アトリオン製菓」が重ねるのは、一貫した“たのしさ”の提案でした。お菓子で人を応援し、地域とともに歩む姿は、これからどんなはじけ方を見せてくれるのでしょうか。期待は膨らむばかりです。
(あとりおんせいかかぶしきがいしゃ)
●住所
長野県須坂市高梨288
●電話番号
026-246-1122
●HP
https://www.atrion-s.com/
●Instagram
https://www.instagram.com/yoglet_hilemon/
●X
https://x.com/atrion_seika
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。












