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長野県松本市で “古いもの”好きが集う『まつもと古市』。2024年に10年目を迎える松本蚤の市とは?

公開日:2024/03/11

長野県松本市街地、四柱神社の西側にある大手門枡形跡広場で、毎月開催されている『まつもと古市』。2015年からはじまり2024年、今年で10年目を迎えます。
毎回、長野県内外から古道具・骨董・がらくた・海外アンティークなど、幅広いジャンルの古いものが集まる蚤の市は着々とファンを増やしています。


主催の北谷さんが語る、『まつもと古市』と「古いもの」の魅力。

古市をはじめたきっかけ。
『まつもと古市』がはじまった2015年頃は、長野県を含む地方において古道具というものがまだまだ知られていない、理解されない時代で、古道具屋が健全に事業を継続していくためには自分たちでマーケットを作って広げていく必要がありました。
そのために、まずは何店かを集って屋外などのオープンな空間で気軽に古道具を見てもらう機会をつくることで、古道具の良さを知ってもらうことからはじめようと、イベントを立ち上げました。


古市を通じて感じること。
古市には毎月楽しみに通ってくれる常連さんがたくさんいます。また、出店者同士の仲の良さだけでなく、お客さんも含めたアットホームな雰囲気が、なかなか他のイベントにはないものだと感じています。古市の会場にいるみんなが、古いものでつながり、楽しそうにしている光景を見ると「やってきてよかったなぁ」としみじみ思います。


古市が愛される理由。
まず大前提として出店側が楽しんでいることかなと。その雰囲気がお客さんにも伝わっていると思います。それから、古市ではワクワク感を大事にしています。蚤の市には「絶対なにか面白いものがありそう!」というワクワク感が必要なのですが、各店が品ぞろえやディスプレイを頑張ってくれて、そういう雰囲気を作り出してくれています。個性的なお店も多いですし、毎月程よく出店が入れ替わるので、毎回来ても楽しんでもらえているんじゃないかと感じています。


良いものだからこそ長く使えて愛着も湧く…
主催の北谷さんが語る古いものの魅力。
古道具の良さは「雰囲気」だけと思われがちですが、実はほとんどの古いものは多少のキズや汚れがあっても、現代のものよりも質が高いです。良い材料を使い、しっかりと作られています。だからこそ50年・100年経っても使える状態で存在するし、それを欲しいと思う人がいますし、価値が高まっていたりします。そして、それは現代の大量生産・大量消費の流れの中では、なかなか生まれないものだと思います。その品質にプラスして長い年月使い込まれたことによる経年変化も魅力のひとつです。
さらに、古くて良いものには愛着が湧きやすく、自然とながく使う人も多いのも確か。好きなものに囲まれた暮らしは、きっと幸福度も増すと思います。


『まつもと古市』が目指すのは
日常の中にある当たり前の存在。
古市は、年1回・2回の大きな「イベント」ではなく、小さくても松本の街や暮らしに当たり前のようにある日常的な存在になれたらいいなと、常々思っています。だからこそ、ヨーロッパの蚤の市のように毎週末はできなくとも、冬季も休まずに毎月続けています。続けることで、何か生活に必要なものを買うときに新品でなく古いものから選んでくれる人が増えたり、不要になった古いものをただ捨てるのではなく、必要な人に譲ったり売ったりと流通させることが習慣になっていったらいいなと思います。
たまには大きなイベントとして行うこともいいかもしれませんが、今のペースで長く続けることが一番の目標。
『まつもと古市』は、古いものであればジャンル問わず出店OK!出店内容によっては古物商がなくても出店可能だったりするので、プロから一般の方まで幅広くたくさんの方に出店・参加いただけるイベン
トをこれからも目指していきます。

※この記事は「長野Komachi」2024年2月号「シン・ナガノ」特集を再編集・加筆したものです



『まつもと古市』の情報は特集内でも掲載しています。

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掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。