
「善光寺」や「城山公園」の近くに建つ「長野県立美術館」で、『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』が、2026年6月27日(土)~9月27日(日)にかけて開催。国内巡回最終会場となる長野会場の開幕です。
気鋭のエジプト考古学者・河江肖剰(かわえゆきのり)氏が案内人をつとめる同展では、アメリカで長い歴史を持つ博物館「ブルックリン博物館」が所蔵する古代エジプト美術コレクションより、彫刻・棺・宝飾品・陶器・パピルス・人間やネコのミイラなど選りすぐりの約150点が集結。
〈古代エジプト人の謎をとけ!〉〈ファラオの実像を解明せよ〉〈死後の世界の門をたたけ!〉と3つのステージに分けて、高度な文化を創出した人々の食や言語や暮らし、さらにはピラミッドの最新の研究結果まで紹介されています。
メディア内覧会で公開された同展の様子をフォトレポートでご紹介します。

長野県150周年記念/リニューアル・オープン5周年記念『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』



音声ガイドも用意されています(有料)。2種類から選べ、「特別版」のナビゲーターは菊池風磨さん。「通常版」は日本テレビアナウンサーの辻岡義堂さんがつとめています。
〈Index〉
▶案内人は河江肖剰氏が語る見どころ
▶1st Stage 古代エジプト人の謎をとけ!
▶2nd Stage ファラオの実像を解明せよ
▶Final Stage 死後の世界の門をたたけ
▶限定・特設ショップ
▶イベントデータとMAP
◆案内人は河江肖剰氏が語る見どころ

河江肖剰(かわえゆきのり)氏
エジプト考古学者/名古屋大学 デジタル人文社会科学研究推進センター教授。『ブルックリン博物館所蔵 特別展 古代エジプト』を監修。
「エジプトを知らない方にも楽しめる展示」。「3000年もの遺物や最新のピラミッド研究までが一堂に集まっている。まくらやヘアピンなどの暮らしが伝わるようなものから、どうぶつ・王の頭部など、バラエティーに富んでいる」と、河江氏。
さらに、死後の世界をテーマにした3つ目のステージでは、古代エジプト語を再現した音とともにミイラが展示されて空間も同展の魅力だとお話くださいました。


6月26日(金)にメディア内覧会とオープニングセレモニーが行われました。
〈フォトレポートでお届け〉
◆1st Stage 〈古代エジプト人の謎をとけ!〉

テーマカラーは赤。
この時代の暮らしに関わる遺物・資料が展示。「ビール文化なのに、ワインが墓の中に埋葬されていた」など、当時の生活を垣間見ることができたり、エジプトの研究が展示されています。

ミイラとなった人物を納める外棺に使われていた「人型棺の右目」。ショップにはこれも模したグッズも販売されています。

櫛や化粧箱、目を物理的・呪術的に守るアイライナーとして使われていたコホル壺など。





「出産の神 タウェレトの護符」「授乳する女性の像」「カエルの護符」。

右は「椰子のサンダル」。

ピラミッドなどの研究資料も展示。
◆2nd Stage 〈ファラオの実像を解明せよ〉

キーカラーは黄色。
強大な力を持っていた「ファラオ(王)」をテーマに、クフ王やラメセス2世など、先王朝時代からプトレマイオス朝時代までの3000年間の偉業に関する作品や資料が展示。

注目すべきは「王の頭部」。
ギザのピラミッドを建造させたクフ王ではないか、と推察されているのだそう。「クフ王の彫像は極めて少なく、アビュドス出土の小さなものしか発見されていません。白冠などからもクフ王と類似している」と河江氏。




新王国時代の神殿の復元模型。



会場に展示されているボードは必読!エジプトの謎をもっと知ることができます。



「ラメセス2世の石碑」
◆Final Stage 〈死後の世界の門をたたけ〉

キーカラーは来世の色とされる青。
「古代エジプトでは人は死後、来世で復活し永遠の命を得ることができると信じられていました」。ラストステージでは、ミイラや副葬品、葬儀の道具、神々の姿をあらわしたレリーフなどが展示されています。



「カバの像」(右)

「地下に降りていくように空間がラストステージがある」。建物の構造を活用したこの演出は長野会場が初めてだと河江氏。
古代エジプト語の音声を再現して、「ピラミッド・テキスト」を読み上げる声が会場に響きます。この「音を感じながらみてほしい」と河江氏。

中央奥は「パディアンプウの石棺の蓋」。人型棺は木製から石製への変化したのだそう。

「神官ホル(ホルス)のカルトナージュとミイラ」。

「〈家の女主人〉ウェレトワハセトの棺と内部のカルトナージュ」
来世で再生するには一度男性になる必要とされた時代。女性の衣服を身につけた姿は珍しいといいます。

「ネコの棺とミイラ」

「カノプス壺と蓋」
ジャッカル・ハヤブサ・人間・ヒヒの頭部をかたどっており、それぞれ臓器を守る役割をもっていたのだとか。詳細はぜひ展示会場で解説を楽しんでみてくださいね。

◆限定の特設ショップ

【PEANUTS(ピーナッツ)】とのコラボレーショングッズや、オリジナルグッズ、図録などが販売されます。
※来館時期により取り扱い商品が異なる場合があります。

【PEANUTS×特別展 古代エジプト】のグッズ。








「青いカバ」のグッズ。



「人型棺の右目」をイメージした前髪クリップ。下段にはステッカー。





(text・photo:Web Komachi編集部 山本朱美)
【長野県の情報サイトWeb Komachi】
●期間
2026年6月27日(土)~9月27日(日)
●時間
9:00〜17:00(展示室最終入場は30分前)
『ナイトミュージアム』
8月14(金)・8月15日(土) は20:00まで開館
●会場
長野県立美術館 展示室1・2・3(長野県長野市箱清水1-4-4)
●料金
【当日券】
一般1,800円、高校・大学生1,200円、小・中学生600円、未就学児無料(要保護者同伴)
※前売券の販売は6月26日(金)で終了
※割引券の併用不可
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方と、付き添い者1名は無料
●当日券の販売場所
長野県立美術館
アソビュー!
●休館日
水曜 ※9/23(水)は祝日のため開館、翌9/24(木)休館
●駐車場
専用Pなし ※近隣に有料Pあり
●備考
○混雑時には一時入場制限や入場待ちになる場合あり。
○本展・特設ショップは再入場不可
●公式HP
https://egypt-brooklyn.exhibit.jp/
●長野県立美術館HP
https://nagano.art.museum/
●主催
ブルックリン博物館、長野県、長野県立美術館、信濃毎日新聞社、テレビ信州
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。






















