全国生産量1位を誇る東御市の名産品「くるみ」
安心安全、たっぷり詰まったミルキーな味わいが特徴のくるみ。新進気鋭、世界を見据える若手生産者に旬の魅力を伺いました。
全国でも珍しいくるみを専門に扱うALFARM(アルファーム)。「なにかおもしろい仕事をしよう」と、3兄弟が強みを活かしあって、生産から加工、販売までを手がけている。畑の土づくりから始まり、くるみの成長を一番近くで見守っているのが、次男の小林達郎さん。地元に戻って3年、今は体制づくりの真っ最中です。
畑の広さは7ha。リスクを分散するため市内30~40カ所で栽培している。こだわりの土づくりは、牧場などに相談して地元の有機肥料を使い、なるべく自然に近い形で微生物を増やす方法を採用。おいしさもワンランクアップするそうです。
ALFARM 農場長 小林達郎さん
「東御市の名産と言われるくるみですが、まだまだ経済果樹として環境が整っていません」と、指摘する小林さん。例えば、りんごやブドウなどと違ってできていないのは、病気の対策。「今季のように雨が多いと、菌のせいで実や葉が黒くなってしまうんです。今は市全体のくるみ畑で石灰を撒いて防除を試みているところですが、いかに効率的においしい実を安定して栽培するか、ですね。一から手探りしている感じです」。
「物をつくるために考え、実行していくプロセスが好きなんです」と、話す小林さん。おいしく強いくるみを育てるため、樹木や食物全般について知識を深め、実践する日々を過ごしています。
くるみの木が実をつけるには、3年から5年の時間がかかる。「おいしさや
品質には絶対の自信がありますから、国内はもちろん、もともとナッツを多く食べる海外のシェアに東御のくるみを乗せていきたいと考えています」と、意欲を見せる小林さん。今は土壌や樹木の研究と並行して、香りや旨みを引き出すための天日干しにも取り組んでます。
おいしいくるみは殻が柔らかく、握って割れるほど薄くなります。また、綺麗なまま出荷できるよう気をつけているのは収穫時期。この辺りだと一番早く、まだ実の青いうちに収穫し、殻に傷やカビがつかないよう気を配ります。
くるみ栽培に適した気候で、寒気要求度1500時間の条件が叶う環境が魅力です。氷点下になる冬の間、冬眠するようにギュッと木の中に養分や水分が蓄えられ、風味豊かで香ばしい東御のくるみができあがります。
今は苗木も多く、目指す収穫量には遠い。安心安全な日本産のくるみをたくさんの人に届けるべく、小林さん一家の挑戦は始まったばかりだ。
くるみのおいしい豆知識
知るほどおいしい、くるみの豆知識を紹介します。
1. サイズと形に注目!
味は実が大きいほどマイルドで、小さいほど濃厚です。また、「殻に丸みのある雌花より、尖った雄花の実がおいしい」と、小林さん。シーンや好みによって選び分けを進めています。
2. おいしく食べるひと手間
「ナッツ類は消化不良を起こしやすい」「渋みが苦手」という場合は、7時間程度水に浸けた、フライパンで炒ってローストしたりするのがオススメです。
3. 小腹が空いたらちょっと一口
大人が1日に食べる量は28gが理想的。ちょうど片手に一杯乗るくらいが目安だ。少量でも満腹感を得やすいため、小腹が空いたおやつ時や家飲みのお供に最適です。
4. くるみは天然のサプリメント
ナッツ類の中でも“オメガ3脂肪酸”を豊富に含んでいるくるみ。健康に良いと注目を集める成分のひとつだが、特に生活習慣病の予防に効果が期待されています。
自宅で楽しめるお取り寄せグルメ
オンラインショップでは、300グラムから選べる、国産のくるみが殻付きで購入が可能。栄養豊富でクリーミーな味わいが楽しめる。そのままでも、お料理やスイーツにしても◎!
殻付きタイプ 国産くるみ
●内容量
信濃くるみ(殻付きタイプ)
●保存方法
25度以下の風通しのよい日陰で保存。
※殻を割った場合は密閉容器に入れ冷蔵庫で保存。
●購入方法
オンラインショップ(https://www.al-farm.com/online-shop.html)
●その他
気軽に食べられる剥きくるみなど豊富なラインナップ
●住所
長野県東御市田中253-1
●TEL
0268-75-7472
●営業時間
10時~17時
●定休日
日曜
●HP
https://www.al-farm.com
https://www.instagram.com/alfarm_east_on/
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