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北欧デザインがもっと好きになる!7/12(土)~9/23(火・祝)松本市美術館にて開催中の『ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき』で北欧デザインの世界に浸る@長野県松本市

公開日:2025/07/24

[PR]松本市美術館

松本駅から車で約10分、イオンモール松本近くに位置する「松本市美術館」。
世界的に活躍する松本が誇る前衛芸術家、草間彌生の屋外作品や壁面作品が目を惹く同施設は、草間彌生をはじめ松本にゆかりのあるアーティストの常設展示に加え、意欲的な企画展を行っています。

そんな松本市美術館にて、7/12(土)~9/23(火・祝)の間に開催されているのが
デンマークとスウェーデンの19世紀末から20世紀の陶磁器、銀器、ガラス器の数々を展示する特別展「日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ」。

  

  

「アール・ヌーヴォーからモダンへ」というサブタイトルの通り、
花、植物、昆虫などの自然界のモチーフを多様した優美なシルエットが特長の“アール・ヌーヴォー”調の食器やカトラリーから、IKEAやイッタラなど現代の有名な北欧メーカーの源流と言えるモダンなデザインのガラス食器まで、北欧デザインの変遷をたどることができる展示です。

世界でも類を見ない高い技術と洗練されたデザイン性を兼ね備えながらも、実用的でもあるのが北欧デザインの特長。
寒く暗い冬を乗り越えるため、家の中で心地よく過ごすことを大切にし、美しい食器類やテキスタイルで日々を美しく飾る習慣のある北欧の人々の暮らしは、四季に合わせて食や器を楽しむ日本人の感性にも通ずるところがあるはず、と担当者。

約200点ある展示品は、日欧ふたりの蒐集家による個人的なコレクションだというのにも驚きです。

北欧好き、インテリア好き、アート好き……いろんなマニアが楽しめる充実の展示内容を、ダイジェストでご紹介。
気になった方は、実物を観にぜひ足をお運びください!


◆「ロイヤル コペンハーゲン」とは?

気になっている方も多いのでは?と思うのが、タイトルにある「ロイヤル コペンハーゲン」。

簡単に言うと、デンマーク王室が資金を提供する形で1775年に誕生した、王室御用達の陶磁器製作所の名前です。王室で使用されるのはもちろんのこと、他の国の王室への贈答品にもなった歴史のある、まさにデンマークを代表するメーカーのひとつ。

美しい白の陶磁器にブルーの小花模様を放射線状に配置した「ブルーフルーテッド」というデザインをはじめ、まるで絵画を見ているような美しい絵付けが特徴です。

国立から民間へ移行した後も“ロイヤル”の名を残して受け継がれ、これぞ“コペンハーゲン・スタイル”だと、後続のメーカーに多大なる影響を与えました。

左/《カスタードカップ(ブルーフルーテッド)》ロイヤル コペンハーゲン ペインター:フリードリッヒ・グレゴリウス・ショルツ 1795年頃 塩川コレクション  右/《かたつむり文花瓶》ロイヤル コペンハーゲン カール・モーテンセン 1894年 塩川コレクション

花だけでなく、キノコやかたつむりなど、豊かな自然にインスピレーションを受けたデザインも多数。
1885年に芸術監督として迎えられた建築家のアーノルド・クローは日本の掛け軸や浮世絵から影響を受けているそうで、1889年にフランス・パリで行われた万国博覧会で浮世絵などの“ジャポニズム”が脚光を浴びた時期とも重なります。

そんな「ロイヤル コペンハーゲン」の紹介から始まった展示は、そこから派生したさまざま陶磁器メーカーの製品がずらり並ぶメインの展示室へ。

「ビング オー グレンダール」は、「ロイヤル コペンハーゲン」から独立した兄弟によって開窯したメーカー。

絵画的な表現手法を多く用いた「ロイヤル コペンハーゲン」に対し、フォルムの面白さを追求した彫刻的な表現を取り入れました。

左/《ひとよたけ文蓋付壺》ビング オー グレンダール エフィー・ヒーガマン=リンデンクローネ 1894-1897年 塩川コレクション  右/《金彩浮彫透おもだか文蓋付壺》ビング オー グレンダール ヨハンヌ・ハーン・ロッハー 1917年頃 塩川コレクション

かわいすぎない上品な色遣いと、造形の面白さに目を奪われます。キノコが群生したデザインの作品は、なんとなくムーミンのニョロニョロを彷彿とさせませんか?
一時期は「ロイヤル コペンハーゲン」と人気を競い合い、高めあったそう。

左/《ソースポットとプレート no.177、レードル no.141、ブロッサムパターン》ジョージ ジェンセン ジョージ ジェンセン 1916年頃 個人蔵  右/《カトラリー no.1 谷間の百合/ローズ》ジョージ ジェンセン ジョージ ジェンセン 1913年 個人蔵

繊細な装飾と優美なフォルムが美しい銀器の数々は、「ビング オー グレンダール」の陶器家が立ち上げたブランド「ジョージ ジェンセン」のもの。コペンハーゲンだけでなくロンドン、パリ、ニューヨークにも出店し、デンマークとスウェーデンの王室御用達になるなど世界的ブランドとして名を馳せています。

さらに「ジョージ ジェンセン」の銀細工は食器やカトラリーから、デザイン性の高いブローチなどのジュエリーにも発展していき、家具やテキスタイルの世界とともにいわゆる“北欧デザイン”を世界へ発信していたのだな、という歴史を肌で感じることができます。

このあたりから、私たちがイメージする“北欧デザイン”に近くなっていくのも興味深いところ。

北欧の食卓をイメージしたコーナーも素敵です。

左/《花文花瓶》ロールストランド メーラ・アンデルベリ 1903-1907年 塩川コレクション  右/《ひとで付花瓶》ロールストランド ヒルマ・マリア・パーソン、カール・リンドストローム 1901-1903年 塩川コレクション

さらに、毎年スウェーデンで開催されるノーベル賞授賞式の晩餐会で使用される食器をつくっていることで知られるスウェーデンのメーカー「ロールストランド」の可憐なデザインや、

左/《デカンタ》オレフォス エドヴァルド・ハルド 1950年頃 個人蔵  右/《カクテルセット》オレフォス エドヴァルド・ハルド 1930年代 個人蔵

レトロモダン(もちろん当時は最先端ですが)なデザインが目を惹く「オレフォス」や「コスタ」などのスウェーデンが誇るガラスメーカーのものなど、ここでは紹介しきれないほどの貴重なコレクションがずらり。

展示室内は全て撮影OK!

お気に入りを探して写真に撮って、北欧雑貨を扱うショップやアンティークショップで探してみたり、自分の部屋のインテリアの参考にしたりするのも楽しそうです。

家の中を素敵に飾って、豊かな日々を送ることが上手な北欧の人々。
暑さが厳しく外にいることが辛い日も多いであろうこの夏は、美術館でゆったり過ごしながら、北欧の人々から屋内で素敵な時間を過ごすヒントをもらってみませんか。

展示は9/23(火・祝)まで行われます。


展示を楽しんだ後は、ミュージアムショップへ。北欧デザインの雑貨類や、

お家時間をさらに彩るクッキーや紅茶が購入できます。
ぜひチェックしてみてくださいね。

    

特別展「日欧プライベートコレクション ロイヤル コペンハーゲンと北欧デザインの煌めき アール・ヌーヴォーからモダンへ」
●会期
2025年7月12日(土)~9月23日(火・祝)
●会場
松本市美術館(松本市中央4-2-22)
●電話番号
0263-39-7400
●営業時間
9時~17時(入場は16時30分まで)
●休館日
月曜日(休日の場合は翌平日)※8/12(火)、9/22(月)は開館
●観覧料
一般:窓口1,500円、オンライン1,400円
大学生、70歳以上の松本市民:窓口1,000円、オンライン900円
※当展示の観覧券で3階コレクション展示室と記念展示室も観覧可能 
※高校生以下無料、障がい者手帳携帯者とその介助者1名無料
※20名上の団体は窓口料金から各200円引き(当日窓口販売のみ)
※大学生と70歳以上の松本市民は、観覧当日、学生証、免許証等の証明書が必要
●駐車場
67台
●HP
https://matsumoto-artmuse.jp/
●オンラインチケット販売
https://webket.jp/pc/ticket/index?fc=80100&ac=9000

  

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