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12/6からプレオープン中!「Pâtisserie Terroir(パティスリー テロワール)」フランスで修業した都内有名店の元シェフパティシエが手がける地元産食材の魅力を伝えるケーキ店@長野県千曲市
公開日:2025/12/19
長野県千曲市の姨捨にある「千曲市日本遺産センター」内に、フランス菓子をベースとしたケーキや焼き菓子を提供する「Pâtisserie Terroir(パティスリー テロワール)」が2026年1月17日(土)にグランドオープン。現在はプレオープン期間中で、リピーターも増加中。すでに近隣の人に親しまれているお店です。
店名の「Terroir(テロワール)」は、フランス語で土地、風土などの意味。千曲市産を中心に信州産食材の魅力を伝えるケーキを提供したい、という店主・矢島慎司さんの想いが込められています。



フランス修業時代に学んだ「旬のものは、旬の時期に食べる」という考え方を大切にしており、ショーケースに並ぶケーキはわずか2週間ほどで徐々に入れ替わっていくそう。

「うちでは、いちごのショートケーキは春限定メニューです(笑)」と、慎司さん。
そう笑いながらも、素材と向き合う真摯な姿勢と、フランス菓子の哲学を大切に守り続ける想いが伝わってきます。季節の移ろいに合わせて素材を選び、その時期いちばんおいしい表情を引き出す。そんな姿勢が、同店のスイーツづくりの根幹です。
〈Index〉
▶テレビ番組がきっかけでケーキ職人の道へ
▶スペシャリティは長野県産洋梨とシナモンのムース
▶地元産のフルーツを使った魅力的なケーキ
▶まんまるのガレットデロアやアップルパイなどの焼き菓子も
▶姨捨の絶景を眺めながらケーキを味わえる店内
▶お店のデータとMAP
◆テレビ番組がきっかけでケーキ職人の道へ

店主の矢島慎司さん・菜月さん夫婦。夫の慎司さんは、長野県千曲市の更級(さらしな)出身。中学生のころ、テレビ番組にケーキ職人が出演していたのをきっかけにパティシエを志し、東京都内の製菓学校に進学。19歳から東京にある有名店で約5〜6年修業。その後、フランスに渡り、パリのビストロでデザートなどを担当し、「シェフにフランスの料理文化やテロワールとは何かを、丁寧に教えていただいた」と当時を振り返ります。
帰国後は、東京でシェフパティシエとして働き、2025年の夏に子どもの小学校進学を期に帰郷。姨捨の景色が昔から大好きだったことから、自分の店を持つなら地元で、とずっと考えていたそう。
妻の菜月さんも同じくパリで修業を積んだパティシエール。ふたりで力を合わせて、東京やパリで学んだ土地の味わいを大事にしたケーキを提供します。
◆スペシャリティは長野県産洋梨とシナモンのムース

スペシャリティは長野県産の洋梨とシナモンを組み合わせたムース「ポワール・カネル」(テイクアウト583円/イートイン594円)。
ひと口含むと、みずみずしい洋梨の爽やかな甘みがふわっと広がり、後からシナモンのやさしい香りが余韻として立ち上がります。ムースならではの軽やかな口溶けで、舌の上ですっと消えていく感覚も心地よい一品。中には洋梨のジュレを忍ばせ、果実本来の香りと味わいをより鮮明に。ベースには千曲市産くるみを使ったブラウニーを合わせ、なめらかなムースと対照的な食感が楽しめます。
素材の個性を丁寧に重ねた、味わい深いケーキでした。
◆地元産のフルーツを使った魅力的なケーキ

日本で有数のアンズの産地である千曲市。その恵みを生かした一品が、アンズのムースと紅茶のムースを重ねた「アプリコ」(テイクアウト561円/イートイン572円)。
甘みの奥から酸味が立ち上がるアンズに、紅茶の芳醇な香りが加えられ、奥行きのある味わい。口に運ぶたび、キレのある酸味と紅茶の余韻が心地よく溶け合います。地元で育まれたアンズを主役に、千曲の風土を感じさせる“テロワールの考え方”を取り入れた一品。


ピスタチオのコクとチェリーの酸味が調和する「ピスタージュ」(テイクアウト604円/イートイン616円)や、香ばしいゴマのムースに柑橘のジュレを合わせ、軽やかな後味の「セザム」(テイクアウト583円/イートイン594円)など、土地の恵みと素材の相性を大切にした、表情豊かなケーキがそろいます。
◆まんまるの「ガレットデロア」や「アップルパイ」などの焼き菓子も

月の都・姨捨らしいまんまるの形が可愛い「ガレットデロア」は、慎司さんが「お正月にぜひ食べてほしい」と語るパイ菓子。フランスでは、祝祭の時期に親しまれているそう。
また半月型の「アップルパイ」(450円/1個)の中には、慎司さんのご実家で採れたりんごがたっぷり。

フランスの伝統菓子「ピティビエ」(450円)。サクサクのパイ生地にコクのある甘みが特長のアーモンドクリームをはさんだ焼き菓子で、冬のティータイムにもぴったり。
グランドオープン後は、本場・フランスで学んだパイ菓子はもちろん、地元で採れたブルーベリーのタルトなどの焼き菓子も提供する予定。
◆姨捨の絶景を眺めながらケーキを

店内の窓からは善光寺平を一望。絶景を眺めながら上質なケーキを味わえるのは、この店ならでは。

イタリアンレストランだった場所を喫茶スペースに改装。コーヒーや紅茶などドリンクのみの利用も可能です。
今後は、ランチタイムにサンドウィッチやキッシュ、サラダ、スープを組合わせた軽食セットの提供を予定。また、デザートコースやアフタヌーンティーなども計画中とのこと。

「千曲市日本遺産センター」内で営業。
【長野県の情報サイト Web Komachi】
取材&text:Web Komachi編集部 田中佑人
(パティスリー テロワール)
●オープン日
2026年1月17日(土)予定
※2026年1月16日(金)までプレオープン中
●住所
長野県千曲市八幡姨捨4993-1 千曲市日本遺産センター内
●営業時間
10:00〜18:00(ケーキがなくなり次第閉店)
※プレオープン中は12:00〜16:00
●定休日
月・火曜、祝日の翌日、年末年始休業は12月29日〜1月3日
※Instagram要確認
●席数
20席
●駐車場
50台(共有駐車場)
●備考
グランドオープン後の営業時間や最新情報は、Instagramで随時更新。
プレオープン期間中は現金のみ。予約、取り置き不可。
https://www.instagram.com/patisserie_terroir/
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