取材レポート
・コラム

飲食店と
ショップ

新店

イベント

観光・
おでかけ

NEWS

ビューティー
&ヘルス

子育て・
キッズ

家・LIFE

特集

ラーメン

TOP > 家・ライフ

【連載】長野市への移住 vol.0「ここだ!」と思った瞬間、人生が動き出した。長野市で夢を叶えた移住者5人の本音トーク

公開日:2025/12/04

[PR]長野市企画政策部移住推進課

「長野市、なんかいいかも」

5年前、転職活動中にたまたま見つけた求人がきっかけで訪れた長野市。善光寺門前や権堂を散歩しながら、漠然といい予感が。特に明確な移住理由があったわけでも、やりたいことがあったわけでもない。ただ、「ここなら楽しく暮らせそう」という直感だけで、私は長野市に引っ越してきました。

あれから5年。仕事を通じていろんな人と出会い、気づけばインタビューライターという仕事に出合い。振り返ってみると、あの日の「いいかも」という直感が、私の人生を大きく動かしていたんだなと思います。

同じ市内でも、エリアによって魅力や特色がまったく異なる長野市。私のように、それぞれの理想の土地に出合い、やりたいことや夢を実現している人たちがいます。移住のきっかけや地域への入り込み方、暮らし始めてからの変化や気づきなど、リアルな声を聞きました。

長野市のココに一目惚れ!それぞれの移住ストーリー

風音 まずは皆さんが長野市に移住したきっかけを教えてください。私は転職中にたまたま長野市の求人を見つけて。面接で長野市を訪れたとき、善光寺門前や権堂を散歩してみたら、お店やまちの雰囲気が気に入ったんです。「ここなら楽しく暮らせるかも」とイメージが浮かび、移住を決めました。

●風音(ふうね)/長野市を中心に活動するインタビューライター。岩手県盛岡市出身。転職を機に岐阜県関市から長野市に移住。ゲストハウス勤務を経て、2022年にライターとして独立

倉石さん 権堂や門前エリアは面白いお店が多いですし、生活もしやすいですよね。僕は長野市出身で、昔は地元が嫌いで東京に出ました。でも、30代になって自分の中で「家庭や暮らしを大事にしたい」というスイッチが入ったとき、自然と「長野で暮らしたい」と思うようになったんです。当時はまだパートナーもおらず、仕事も決まっていませんでしたが、まずは長野市に帰って来ました。

●倉石智典(くらいし・とものり)/長野県長野市生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。観光業、都市計画業、不動産業、建築業を経て、2010年に現在の会社を設立。空き家の仲介、リノベーションを専門とする

JOYさん その気持ち、わかります。私はイギリス出身ですが、父が長野市出身で子どもの頃から長野市には馴染みがありました。20代の頃は東京で働いていましたが、将来家庭を持って子育てをするなら自然が豊かな長野市がいいなと。長野市移住に気持ちが傾いてきたタイミングで、冬休みに戸隠にスキーに行ったら、同じく東京から旅行に来ていた今の夫と出会い、「運命だ!」と思ったんです。彼が先に戸隠で古民家を見つけて購入したので、私も追いかける形で移住しました。

風音 えー!素敵ですね!

JOYさん 私は「いつか日本でイギリス式ティールームをやりたい」という夢があって。戸隠の家の周りを散歩中に、元アイスクリーム工場の物件を見つけて一目惚れしたんです。「待っていちゃダメ!自分から動かなきゃ!」と家主の元に何度も通って交渉して借りられることになり、2024年に念願のお店を持つことができました。

●JOY(じょい)/イギリス出身。東京での会社員を経て、2020年に夫婦で長野市戸隠へ移住。夫、子どもとともに戸隠で暮らす。2024年に本場の紅茶やスイーツを気軽に楽しめるティールーム「JOY’S TEAROOM」をオープン

大輝さん 僕たちが長野市に移住を決めたのも、畑に一目惚れしたからでした。「ワイナリーをやりたい」という思いが先にあって、どちらかのルーツがある土地で場所を探そうと。北海道もいろいろ見ましたが、妻の地元の信州新町で今の畑に出合って。水はけ、日当たり、まとまった土地という条件が全て合致して即決でしたね。

●松本衣里子(まつもと・えりこ)、松本大輝(まつもと・だいき)/「ぶどうやぶ」ワイナリーオーナー。夫妻ともに前職は医療従事者。オーストラリア・ニュージーランドでのワーホリと留学を経て、2020年に北海道出身の大輝さんが衣里子さんの地元・信州新町に移住しワイン用ぶどうの栽培をスタート。2024年にワイナリーを設立

倉石さん 僕の会社では定期的に「空き家見学会」を行っているのですが、参加者のなかで実際に移住を決めて何かを始めた方は、やりたいことや夢がある状態で長野市を訪れて、「ここでやりたい!」と土地や建物に一目惚れして決めた方が多いですね。

倉石さんが代表を務めるMY ROOMでは、10年以上「門前暮らしのすすめ」と題して毎月「空き家見学会」を開催。まちなかの空き家をリノベーションして新しい利用者とマッチングし、まちににぎわいを作っている


地域に溶け込むための「最初のひとり」との出会い

風音 移住する上で、「地域に馴染めるか」は大きな不安だと思います。皆さんはどう関係性を作りましたか?

衣里子さん 信州新町は私の地元だったので、生活をする上で地域に溶け込むのは比較的スムーズでした。でも、新規就農で農業を始めるのは意外と大変でしたね。移住前から、県庁や市役所に相談に通っていました。

大輝さん 信州新町支所の方に、地域のワインぶどう栽培の先輩を紹介してもらえたんです。その方が僕たちを信頼して応援してくれたので、そこからはいろんなことがスムーズに進みました。今でも師匠のような存在です。

倉石さん 移住先では「最初の一人からの紹介」が大事になりますよね。まず誰かひとりでも味方になってくれる人が見つかれば、それがふたり、三人と増えていく。

JOYさん 私の場合は、いきなりイギリス人カップルが戸隠の古民家に引っ越してきたので地域の方は驚いたんじゃないかなと思います。移住直後は東京の仕事も辞めてきたので、まずは近所のお蕎麦屋さんでアルバイトを始めました。おかげで「あのお蕎麦屋さんの子ね」と地域の方に覚えてもらえましたし、戸隠の一員になれた気がします。観光協会から通訳ガイドの仕事も紹介してもらうなど、つながりも増えました。

衣里子さん 若い頃は、地元の人たちが私のことを何でも知っているのが窮屈に感じていました。それがイヤで長野市を離れた部分もあって。でも今は、「ワイナリー頑張ってるね」と声をかけてもらったり、応援してくれる人が自然に増えていったり。あの頃は息苦しく感じていた地域の繋がりを、今はとてもありがたく感じています。

人との繋がりが生む、自分らしい働き方

風音 長野市で暮らし始めてから、働き方やライフスタイルに変化はありましたか?

初夏のティールームの様子。戸隠の自然を目いっぱい楽しめる

JOYさん 戸隠は雪が多いので、移住直後は寒さに慣れず大変でした。でも、慣れてきてからは自然と季節に合わせたメリハリのある働き方ができるようになりました。ティールームは暖房設備がないので夏場だけ営業して、冬はスキー場で働いています。地元の人がみんなスキー場に来るので、そこでつながりが増えて、冬が終わったらティールームに遊びに来てくれるんです。

倉石さん 四季がはっきりしていますよね。僕は時間の使い方が変わりました。東京で働いていた20代の頃は、ひたすら仕事をして、そのお金を消費することの繰り返しでした。自分にしかアンテナが向いていなかった気がします。Uターンしてからは、3分の1は仕事、3分の1はまちのこと、3分の1は家族のこと、というライフスタイルを楽しんでいます。

本取材の会場となったMY ROOM運営の複合施設「R-DEPOT」。1階には古道具ショップやカフェ、2~3階は貸しオフィスやコワーキングスペースになっている

大輝さん 僕たちも、自分たちだけではなく地域を意識するようになりました。信州新町のスーパーにうちのワインを置いてもらって、町の人がそこで買ってくれる。僕らもそのスーパーで日用品を買う。町の中で好循環ができるのが楽しいです。値段じゃなくて、「この人が作ってるから」「この人が選んだものだから」というお金の使い方になりました。

風音 私も以前は「仕事は仕事、オフはオフ」とはっきり分かれていましたが、今は取材で知り合った方と仲良くなったり、まちのイベントで知り合った方からお仕事をいただいたり。仕事と仕事の境目があいまいになったけれど、それが不思議と心地よくて。

JOYさん 戸隠に来る前は、「自分って何者なんだろう?」という不安がありました。でも、戸隠に来て自分のお店を持って、地域の方々と関わっていく中で「自分らしさ」が芽生えた気がします。

風音 たしかに。私もやりたいことがないままひとりで長野市に移住してきましたが、権堂でいろんな面白い人と出会って、「インタビューライターになりたい」と思うようになりました。

倉石さん 僕は、その人と土地との相性があると思うんです。風音さんは権堂、JOYさんは戸隠、松本さんは信州新町と出合ったから、それぞれの夢や理想の暮らしが叶えられたんじゃないかな。

風音 移住を考えている人には、長野市の中でも自分に合う場所を見つけてやりたいことを叶えてほしいですね。最後に、長野市に移住を考えている人へメッセージをお願いします。

大輝さん・衣里子さん 移住ではまず「最初のひとり」とのつながりをいかに見つけるかが大事です。長野市で農業をしたい人や、ワイナリーに興味がある人はいつでも僕たちに相談してくださいね。 

倉石さん まずは長野市に来て、実際に空気を感じてもらえるといいですね。僕たちの運営しているR-DEPOTでは若い移住者のスタッフたちがたくさん活躍しています。まち案内企画や観光案内、移住の相談も受け付けているので、長野市に来たらぜひ立ち寄ってくださいね。門前エリアでは毎月空き家見学会をやっているので、お店をやってみたいなど物件を探している方はぜひ参加してみてください。

JOYさん 長野市は可能性に満ちていると思います。本当にいろんなエリアがあるから、あなたの夢も長野市で叶えられるかもしれませんよ!


みなさんとのお話を終えて改めて感じたのは、長野市の懐の深さでした。

倉石さんは門前で、JOYさんは戸隠で、松本さん夫妻は信州新町で。それぞれが自分にぴったりの土地と出合ったからこそ、理想の暮らしや夢を実現できた。何より印象的だったのは、皆さんが生き生きとした表情で今の暮らしを語ってくれたことでした。

暮らす場所を変えるというのは勇気がいることです。家族も知り合いもいない、仕事が決まってない、やりたいことがまだわからない。そんな状態での移住を不安に思う人も多いと思います。私自身もそうでした。

でも、自分にぴったり合う場所に出合えたら、きっと人生が動き出します。私は長野市の権堂で出会った人たちのおかげでライターという仕事に出合えました。移住前には想像もしていなかった暮らしが、今ここにあります。

市街地から山間部まで多彩な顔を持つ長野市には、それぞれの「ちょうどいい」が必ずあります。あなたも一度、長野市を訪れてみませんか。門前を歩いてみる、戸隠の空気を吸ってみる、信州新町の景色を眺めてみる。ほかにもまだまだ魅力的なエリアがたくさんあります。もしかしたら、「ここだ!」と思える瞬間が訪れるかもしれません。

株式会社MYROOM / R-DEPOT
●住所
長野市南長野西後町610-12
●電話
026-219-2280
https://r-depot.com/

株式会社ぶどうやぶ
●住所
長野市信州新町日原1276-1
●電話
090-6268-6942
https://budoyabu.official.ec/

JOY’S TEA ROOM
●住所
長野市戸隠豊岡9794-71
画像・文章の無断転載は固く禁じます。
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。