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【連載】長野市への移住vol.2 市街地から20分の別世界。50代夫婦が飯綱高原で見つけた第二の人生

公開日:2026/01/19

[PR]長野市企画政策部移住推進課

長野市には、「私らしさ」を叶えられる場所がある――。この連載では、長野市の都市部・山間部・郊外、それぞれのエリアで暮らす移住・定住者たちを紹介します。

第2回は、飯綱高原で暮らす池澤康之さん・むつみさんご夫妻。50年以上暮らした地元を離れ長野市の飯綱高原へ移住したおふたり。コロナ禍をきっかけに気づいた「どこでも働ける」という可能性が、憧れの長野暮らしへの扉を開きました。

コロナ禍が気づかせてくれた「どこでも働ける」という可能性

長野市街地から車で20分ほど北上すると、標高1,000m前後に広がる飯綱高原に到着します。冬はスキー場、夏は避暑地として親しまれるこのエリアは、市街地の便利さと山間の静けさを両立できる「ちょうどいい距離」が魅力です。

池澤さん夫妻が飯綱高原に移住を決めたのは、定年退職を目前にしたときでした。学生時代から、スキーや旅行で何度も訪れていた長野県。妻のむつみさんと出会ったのも、社会人スキーサークルで訪れた戸隠スキー場でした。

結婚後も家族で長野への旅行を重ね、「いつか長野で暮らしたい」という夢をあたためていた康之さん。しかし、子育てや仕事に追われるうちに、その夢はいつの間にか諦めかけていました。 転機となったのはコロナ禍によるリモートワークです。

インタビューはおふたりが飯綱高原を選ぶきっかけとなった「nagano forest village」で行った

康之さん「僕は、生まれ育った埼玉県の川口市で約57年間暮らしていました。会社に行くのが当たり前のサラリーマン人生だったのですが、コロナでリモートワークを経験して、『仕事ってどこでもできるんだ』と気がついたんです」

早期退職制度があったこと、親が元気なうちに動けること、子どもたちの独立。いろいろな要因が重なり、夢のまま終わりかけていた長野移住を叶えるチャンスがやってきました。

むつみさん「子どもが大きくなってからは、彼が『長野で暮らしたい』と言うこともなくなってきたので、もうその可能性はないのかなと思っていたんです。そうしたら、定年間際のタイミングで『やっぱり長野に移住したい』と。『私が行かない場合はどうするの?』と聞いたら、『それでも行く』と言うので、それだったら一緒に行こうと」

母親が長野県出身のため、子どもの頃から長野には馴染みがあったというむつみさん

こうして動き出したふたりの第二の人生。環境が変わる不安よりも、「ふたりならなんとかなる」という期待と安心感が大きかったと振り返ります。

康之さん「長野で暮らしたら行きたいところややりたいことがたくさんあって、もう楽しみでしかありませんでした。動けるうち、若いうちに行けたらいいなと。今ならまだまだ好きなことができるかなと思ったんです」

飯綱高原の景色と娘の一言が決め手に

ふたりはまず都内にある長野県のアンテナショップ「銀座NAGANO」の移住相談窓口を訪れました。そこにたまたま長野市役所の移住・定住相談デスクの職員が訪れており、移住相談にのってもらえたそう。そのご縁から長野市役所の移住・定住相談デスクにも通うようになり、約1年半かけて長野市を中心に小布施、飯綱町など北信地域のエリアへの移住を検討していきました。

池澤さん夫妻が利用していた「銀座NAGANO」の相談窓口(提供:銀座NAGANO)

康之さん「スキーや旅行で馴染みがあったので、住むなら北信地域がいいなと。その中でも僕は最初は市街地を希望していたんです。でも妻に『それじゃ川口と変わらない』と言われて」

むつみさん「私は山の景色が好きで。窓を開けても隣の家が見えない、プライベート空間があるところがいいなって」

ただし、仕事の選択肢を考えると市街地からのアクセスも必要です。ふたりは定期的に長野市に通い、市街地から「ちょうどいい距離」のエリアを探しました。そこでたどり着いたのが飯綱高原でした。

池澤さん夫妻のお気に入りスポットのひとつ、台座法師池。愛犬たちと池の畔を散歩するのが今の日課(提供:飯綱高原観光協会)

康之さん「たまたま飯綱高原で気になる中古の一軒家を見つけて。内見の待ち合わせまで少し時間があったので、nagano forest villageに立ち寄ってお茶をしたんです。紅葉がすごくきれいな時期で、とにかく景色が良くて」

むつみさん「内見には長女も同行していたんですが、ほかの地域では車から降りずに中で待っていたんです。でも、飯綱高原に来たときだけは車から降りてきて『ここだったら、将来結婚して子どもが生まれたりしても長期で遊びにきたいな』と言ってくれたんです。そのひと言が最後のひと押しになりました」

想定外の出費はあれど、それ以上の豊かさがある

家探しと並行して、長野市で転職先を探していたおふたり。「銀座NAGANO」のハローワークがきっかけで、まずはむつみさんの就職先が決まり一安心。康之さんは、移住後に暮らしが落ち着いてから仕事を探し始めました。長野市のハローワークでたまたま見つけたのが、長野市の移住・定住相談デスクでした。

康之さん「移住を検討する中で何度も通った場所だったので、仕事のイメージができたんです。縁あって採用していただき、かつて自分が相談に通っていた窓口で今は自分が移住・定住の相談を受けています」

住まいと仕事が決まり、いよいよ飯綱高原での暮らしがスタートしました。心強かったのは、地区の組長さんの存在でした。

康之さん「移住後にご挨拶に行ったら、すごく面倒見のいい方で。歓迎会まで開いてくださって。除雪や草刈りのことなど、不慣れな部分もサポートしてくれました。つい先日も、私の誕生日会を開いてくださったんですよ」

組長さんをはじめ、近所の方が差し入れてくれる畑で取れた野菜やきのこ

移住から1年。通勤のための車2台、草刈機に除雪機。想定外の出費もありましたが、それ以上に得たものは大きかったと言います。

むつみさん「最初は自然との闘いでしたね。雪も雑草も落ち葉もすごい。でも、そんな自然と向き合うのも楽しいです。最初の1年はある意味準備期間でした。これで必要なものはひと通り揃ったと思います。一歩家から出れば小川のせせらぎや風に揺れる木の葉の音がする暮らしは格別ですし、市街地から山道を上がってきて飯綱高原に入るとホッとするんです」

相談していた窓口で、今度は自分が相談を受ける側に

新しい土地での、新しい仕事。移住前に思い描いていた「田舎でスローライフ」よりも忙しく、でも充実した毎日です。

康之さん「移住前は、あれこれやりたいことがあったんですが、思いのほか忙しくてまだ全然達成できていないんですよ(笑)。草刈りや雪かきなど季節ごとにやらなきゃいけないことがたくさんありますし、毎週末のように子どもたちや友人が遊びに来てくれるので、そのアテンドで忙しくて」

やりたかったことのひとつがお蕎麦屋さん巡り。週末になると、ふたりで近所から戸隠方面まで足を伸ばしています。

康之さん「せっかく子どもや孫たち、友人たちが遊びに来てくれるので、自分たちのおすすめを見つけて案内したくて。旅行で来ていた頃は、気になるお店を見かけても気持ちの余裕がなく通り過ぎるだけでしたが、今は『行ってみようか』と気軽に行けるからいいですね」

むつみさん「暮らし始めて1年が経っても、毎日が旅行気分みたいで新鮮なんです。飯綱高原だけでも天国みたいなのに、まだこんなにいいところがあるの!?と日々長野の魅力を発見しています」

最後に、おふたりから長野市への移住を考えている人へのメッセージをいただきました。

康之さん「皆さんそれぞれの不安があると思います。まずは数日間、観光ではなく暮らす目線で滞在してみてください。いいところも悪いところも見た上で、移住を決めてほしいです。長野市に訪れた際は、お気軽に移住・定住相談デスクに立ち寄ってくださいね」

むつみさん「私たちも、移住を決める前は『もうこの歳では動けないよね』と思っていたんです。でも一歩踏み出してみたら意外といけちゃいました。飯綱高原に来てからも、『やってみよう!』と動けるようになりました。あんまり深く考えすぎずに踏み出してみたら、案外なんとかなるかもしれませんよ」

50代後半からの長野市移住。周りからは「もっと高齢になったらどうするの?」という声もあったそうですが、「今はまだ身体も動くし、先のことはその時考えればいいかな」とむつみさんは笑顔で話します。 「それでも行く」という康之さんの覚悟と、「それなら一緒に」と飛び込んだむつみさん。ふたりが見つけた第二の人生は、想像以上に豊かで新鮮で、そして何よりふたりらしい暮らしでした。


●池澤康之、池澤むつみ(いけざわ・やすゆき、いけざわ・むつみ) /埼玉県川口市出身の康之さんと、神奈川県川崎市出身のむつみさん。2024年に飯綱高原に移住。康之さんは長野市役所の移住・定住相談デスクで、むつみさんは市内の病院で医療事務として勤務。




長野市移住ガイドブック「スム!ナガノ!(仮)」発刊決定!
NAGANO ebooks(https://www.nagano-ebooks.jp/)にて、2026年3月末より、デジタルブック版を公開します。

表紙を飾る長野市の形のマップアートは、長野市在住、または長野市にゆかりのある9人のアーティストが、この冊子のために描き下ろした作品です。

これだけでも一見の価値ありですが、この作品に負けずとも劣らない長野市の魅力をたっぷり詰め込んだ一冊。
公開後、ぜひご覧になってみてください。

※表紙デザインは変更になる場合があります

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