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東京の名店で修業を積み故郷へ。駅近くにパン屋「rokusan PANYA(ろくさん)」オープン!こだわりカンパーニュと、伊那の恵みが詰まった魅力のラインナップ@長野県伊那市
公開日:2026/06/23

長野県の伊那市駅から歩いて約5分の場所に、毎日の暮らしにそっと寄り添ってくれるパン屋「rokusan PANYA(ろくさん)」が2026年6月3日にオープン。
東京の名店「ルヴァン」で修業を積んだ店主の六波羅朝之さんと奥さまが営む注目の新店。店内には厳選された地元の小麦と自家培養の天然酵母をベースに丁寧に作られたパンが並びます。
ラインナップは、味わい深い「カンパーニュ」をはじめ、濃厚なコクで一番人気の「ゴーダチーズのパン」、奥さまが手作りするカンパーニュを使った「やさいのサンドウィッチ」、さらには平日のランチにぴったりな野菜盛り盛りの「玄米キッシュ」など。人気の「全粒粉クロワッサン」は早めの来店がおすすめです。

伊那街道(三州街道)沿いにある「rokusan PANYA」。※駐車場完備



「カンパーニュ」などは量り売りのスタイルを取り入れており、自然と生まれる温かい会話も魅力。今後は、店内で焼き立てのパンをゆっくり味わえるイートインスペースもスタート予定だという「「rokusan PANYA」」をご紹介します。
〈Index〉
▶服飾の道からパンの世界へ。人生を変えた名店との出会い。「ふらりと立ち寄れる公園のようなパン屋さんを目指したい」
▶毎日通いたくなる、自家培養の天然酵母を使い焼き上げる魅力のパン
▶あたたかいご縁が紡ぐパン屋
▶お店のデータとMAP
◆服飾の道からパンの世界へ。人生を変えた名店との出会い。「ふらりと立ち寄れる公園のようなパン屋さんを目指したい」

「rokusan PANYA」店主・六波羅朝之(ろくはら ともゆき)さんは、長野県伊那市の出身。
意外とも思えるアパレルからの転身ですが、その経歴の裏には、故郷への想いと、人生を変えたパンとの運命的な出会いがありました。
高校時代から「服飾の仕事に就きたい」と考えていた朝之さんでしたが、卒業後は地元の製造業へ就職。そこで出会った上司が、上京のための資金を2年間で貯めるようにと背中をおしてくれたこともあり、20歳で上京。服飾学校の夜間部に通い始めました。
服飾学校卒業後は、婦人服の生産管理を5年ほど担当。モノ作りの現場が好きだった朝之さんですが、心の中には常に「いつかは地元・伊那へ帰りたい」という強い想いがあったといいます。「故郷に戻って何ができるだろうか」と模索していたときに出会ったのが、東京の名店「ルヴァン」。

勤めていたアパレル会社から徒歩10分圏内という不思議な運命に導かれ、初めて「ルヴァン」に足を運んだ朝之さんが、目にしたのは、芸術品のように大きなパンを、職人さんが目の前で切り分けて量り売りする姿でした。
レジでお会計をして終わりではなく、パンを切り分けながらお客さんと自然に会話が生まれていく温かい光景に、深く心を揺さぶられた朝之さん。
「パン屋さんとして伊那に帰ろう」と決意を固め、27歳のときに「ルヴァン」で修業をスタート。

1からパン作りを学んだという「ルヴァン富ヶ谷店」での4年間。
「ルヴァンでは、酵母がすべて。まるで『酵母が社長』のようでした」と朝之さん。生き物である酵母(発酵種)のご機嫌次第で1日の流れが変わるため、常に菌にとって一番心地いい環境づくりを最優先にする、酵母のペースに合わせた丁寧なパン作りを学びました。
同時に、「食べ物を絶対に捨てない」「資材を最後まで使う」といった姿勢、そして手間暇をかけて農家さんと繋がり、温かい心の通い合いを大切にする職人としての「心」も学んだそうです。

修業を終えた朝之さんは、同じく「ルヴァン」のカフェなどで働いていた奥さまとともに、2025年4月に地元・伊那市へと戻ってきました。
帰郷前から進めていたお店の場所探しは「自然豊かな山の中でやりたい」という奥さまと、「たくさんのお客さんに来てほしいから中心地がいい」という朝之さんのどちらも捨てがたい意見で迷いながらも、まずはパン作りをはじめるために地域のシェアキッチンを借りて、イベントや産直市場「グリーンファーム」で細々と限定販売を開始。

開店準備を進めるなかで、これまで作ってきた「ハード系」のパンが、地元・伊那で、とくにご高齢の方々にどれだけ受け入れてもらえるだろうかと、不安もあったといいますが、イベントや「グリーンファーム」での販売を重ねるうちに、「自分のパンを楽しみに待ってくれる人がいる」という手応えへと変わっていったそうです。
また、開店までの1年間は地元のりんご農家でも働いていた朝之さん。「東京にいた頃、唯一できなかったのが、農家さんのもとへ足を運ぶこと。せっかく故郷に戻るのだから、農家さんとの関わりも深めていきたいという想いがあった」。帰郷からの1年間を振り返り「とても有意義だった」とお話してくださいました。
そして、2026年6月3日、伊那市の駅からほど近い場所に「rokusan PANYA(rokusan)」をオープン。

「修業先のルヴァンは、自然とお客さんが集まってきて会話が生まれる温かいパン屋さんでした。私もそんな『公園』のように、人が気軽に集まってきて、人と人とが自然に言葉を交わすような場所にしていきたいです。若い世代の方はもちろん、地域のおじいちゃんやおばあちゃんまで、いろんな世代の人に来てもらいたいです」と朝之さん。


日常に寄り添うパン屋でありたいと、お店は朝9時にオープンし、15時まではなるべく商品が店頭に並んでいるよう心を込めてパンを焼き続けています。
◆毎日通いたくなる、自家培養の天然酵母を使い焼き上げる魅力のパン

店頭に並ぶのは、12〜13種類ほどの香ばしいパン。
すべて自家培養の天然酵母を使って焼かれ、そのパンの命であり主役である「酵母」を育てるために使われているのが、伊那市西箕輪にある「スズキ農園」さんが丹精込めて作った“しらね小麦”です。

「カンパーニュ」1.62円/gの量り売り
店を訪れたら、まず最初に食べて取ってほしいのが、朝之さんさんが「一番味わってもらいたい」と話す「カンパーニュ」です。
生地そのものは「日穀製粉」の中力粉をベースに、地元産の小麦をブレンドして使用。同「カンパーニュ」を焼くにあたって最も大切にしているのが、皮のおいしさ。「極力じっくり、力強く、あえて強めに焼き上げることで、皮のおいしさを引き出しています」。

強めに焼いて中の水分をほどよく抜くことで、焼き上げてから2〜3日経つと、外側の香ばしさが内側の生地へとじわじわ染み込んでいき、独特の深い味わいへと変化していくのだそう。
砂糖不使用で挽きたての全粒粉と酵母を使って焼き上げた「カンパーニュ」は、スープ・チーズ・ジャムといったさまざまな料理や食品にそっと寄り添うように食卓を支えてくれます。
買った当日だけでなく、時間による変化も楽しみながら味わってみてくださいね。

「ゴーダチーズのパン」702円
オープン以来、一番売れているというのが「ゴーダチーズのパン」。オランダ産の濃厚なゴーダチーズのブロックを、こだわりのカンパーニュ生地で包み込み、「富士山溶岩窯」で焼き上げています。
富士山の溶岩を使った窯は蓄熱性が高く、遠赤外線の効果で芯からじっくり熱が通るため、外側は香ばしく、中は水分を保ってモチッとした食感に焼き上がるそうですよ。

「くるみとカランツのパン」2.59円 / gの量り売り
「カンパーニュ」と並んで、お店の定番として愛されているのが「くるみとカランツのパン」。小粒の山ぶどうの一種「カランツ」と、丁寧に香ばしくローストしたクルミを贅沢に合わせています。

「玄米キッシュ」453円 ※平日限定
修業先では、玄米と紅大豆を一緒に炊き込んだキッシュが定番だったこともあり、当初は同じ組み合わせのキッシュを提供していたそうですが、地域の農家さんが作る野菜の美味しさに驚き、現在の野菜たっぷりスタイルに。
オープン初日。
「近所で働いている方々が、お昼休みに歩いてパンを買いに来てくださったんですが、キッシュをいくつかまとめて買っていかれました。その姿を見たとき、『これ1つで元気に健康になれるものにしよう』と思ったんです」。
その光景は朝之さんの心に強く残り、伊那市・高遠の農家さんが育てた玄米をはじめ、天日乾燥のひじき、仕入れによって毎週変わる伊那産の旬野菜を、たっぷり詰め込むようになったそうです。
キッシュは平日限定の販売ですが、土・日曜には奥さま手作りのパウンドケーキの販売もあるので、楽しみにしてくださいね。

ほかにも、自慢の「カンパーニュ」に新鮮な野菜がたっぷり挟んだ奥さま手作りの「やさいのサンドウィッチ(3.56円/gの量り売り)」をはじめとする魅力的なメニューが並びます。
その日の仕入れで野菜が変わる「やさいピザ」(410円/画像上)や、毎日40個ほど焼き上げても午前中には売り切れてしまうという「全粒粉クロワッサン」(345円)も人気。

焼菓子では、半月ごとに具材が変わる「全粒 酵母スコーン」(356円)や、旬の食材をつかった「季節のくだものパイ」なども並びます。

◆あたたかいご縁が紡ぐパン屋

店の扉を開けると、そこにはシンプルながらも心地よく、温かみのある空間が広がっています。内装のデザインは、物件を紹介してくれたビルのオーナーと相談しながら、二人三脚で手掛けたもの。「主役がパンになるように」と、余計な装飾を削ぎ落とした落ち着く空間に。


店内には、オブジェのように立派で大きな複数のパンが大切に飾られています。
これらは、「rokusan PANYA」開業の祝福にと、パン職人さん、ルヴァン時代の先輩やスタッフたちが特別に焼き上げて贈ってくれた「飾りパン」です。

お店の顔である木製のドアは、上伊那郡箕輪町の「ジョグファクトリー」に依頼したオーダー建具。開店準備期間中、朝之さんがりんご農家で働いていた頃、畑へ向かう道すがらにある同工房の入り口に一目惚れしたのがきっかけでした。
今後は店舗の軒には、葡萄(ぶどう)の木とヘデラ・サークを這わせ、「数年かけてここを気持ちのいい木陰にしたい」という外観の完成予想図も。

お店の看板ロゴは、奥さまが描いたイラストをもとに、朝之さんの高校の後輩であるデザイナー・川井奈樹(かわいないき)さんがデザインしたもの。
「お買い物のついでに」「毎日の食卓に添えるパンを買いに」――。「rokusan」通じて、そんな町の日常に欠かせない温かい風景が、広がっていきそうです。
(ろくさん)
●住所
長野県伊那市西町4882-3 1F
●営業時間
9:00~15:00
●定休日
月・木・金曜
●駐車場
約13台
※道路を挟んだ店舗向かい。「rear coffee」の看板以外のスペースを利用
●備考
○カード不可、電子マネー不可
○問い合わせ→InstagramのDMから
https://www.instagram.com/rokusan.panya/
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。






















