あこがれのカウンター寿司デビューは「寿司 海津」穴場の江戸前握りランチ《Delicious Komachi食べ歩記》@長野県長野市
長野市の善光寺門前に建つ創業198年のそば屋「創業文政十年 門前そば 藤木庵(ふじきあん)」。
「江戸後期。善光寺七池のひとつとされる井戸が敷地内にあり、良い水も手に入ることから、江戸で人気のそばを提供する店をこの地に開きました。参拝客にカツ丼などを振る舞っていた時期もありましたが、七代目からそば専門店として営業しております。私が八代目として店に入って最初に取り組んだのは、地元の良い蕎麦粉でそばを打つこと。そこで出会ったのが蕎麦生産者の石川広之氏です。
当店では、昼夜の気温差が大きく霧が発生しやすい信濃町で石川氏が栽培している「霧下そば」と呼ばれる風味豊かな蕎麦の実を使用しております。蕎麦の実も農産物。良いそばにするためには鮮度が重要。石川氏の元で適切に管理された蕎麦の実を、店の一番涼しい所に置いてある石臼で挽き、翌日ふるいにかけます。少し寝かせることで味が落ち着き、ほんのり甘みを感じる粉となったところでそばを打ちます。収穫した年や使う時期によって気温や湿度も変わるので、挽いた粉を見ながら加水や切り方を変え、毎日同じそばになるよう仕上げております」と店主の藤澤浩一さん。

店主 藤澤 浩一さん
大学卒業後、銀行員として働いていたが、1999年に家業を継ぎ、八代目に。勘や経験に頼らず、数値化したそば打ちの技術を学ぶため、片倉康雄氏が開いた「一茶庵」に入門し、現在に至る。

「ごくらく蕎麦 十一(といち)」1,490円
松代産の長芋を使ったとろろつゆ、くるみつゆ、定番のそばつゆと3つの味でそばが楽しめる七代目が考案した女性に人気のセット。そばは蕎麦粉91%の十一(といち)そば。

「蕎麦前三昧」(670円)は、そば焼き味噌、一口おやき、野沢菜漬けがセットになった一品。各種そろう地酒と一緒に楽しみたい。
【お品書きの一例】
◦もりそば 1,050円
◦とろろそば 1,430円
◦かけ 1,090円
◦そばがき 1,070円

テーブル席や小上がり席のほか、2階には座敷席も用意。

2008年、町並みに合う2階建ての店舗に建て替えた「藤木庵」。

※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら。
(ふじきあん)
●住所
長野県長野市大門町67
●電話
026-232-2531
●営業時間
11:00~15:00(14:30LO)
●定休日
火・木曜(祝日・繁忙期は営業)
●席数
58席
●駐車場
1台
●備考
タバコ/禁煙
予約/不可
キャッシュレス決済/カード、PayPayなど可
●HP
https://fujikian.co.jp/


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