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【長野県そば特集】おいしいそばの産地・信州のご当地そば7選!

公開日:2025/12/24

おいしいそばの産地として知られる長野県。
各地のご当地そばを7つピックアップしました。地域ごとの個性や食文化の違いを感じながら、おいしいそばの世界に浸ってみてはいかがでしょう。

※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら


〈Index〉
日本三大そばのひとつ!戸隠そば
 (長野市戸隠/長野エリア)
飯山市の無形民俗文化財!富倉そば

(飯山市/北信濃エリア)
超・地産地消の品種!タチアカネそば

(青木村/上田エリア)
鍋を囲んで心温まるひととき!とうじそば

(松本市奈川/松本エリア)
水車のある集落で誕生したそば!唐沢そば

(山形村/松本エリア)
木曽の伝統食すんきをのせた冬の風物詩!すんきそば

(木曽町/木曽エリア)
信州そば発祥の地で愛される!高遠そば

(伊那市高遠/上伊那エリア)





日本三大そばのひとつ
【戸隠そば】

標高の高い戸隠では米や小麦の栽培が難しく、古くから主食用に蕎麦を栽培していました。製粉技術の進化やそばを麺状にした「そば切り」の普及とともに、日常の食事だったそばは、戸隠神社へ参拝する客に振る舞うごちそうへと変化。神社へ向かう道沿いには多くのそば屋が軒を連ね、交通網の発達に合わせ、戸隠そばを目当てに訪れる観光客も増加していったといいます。

戸隠そばの特長として、そばを馬蹄(ばてい)状に盛り分けた「ぼっち盛り」があります。その起源は諸説ありますが、大ざるに盛ったそばをみんなで最後まで食べられるよう一口サイズに盛り付けたのが始まりといわれており、今は戸隠そばの定義のようになっています。

戸隠で楽しむそばの人気店13




飯山市の無形民俗文化財
【富倉そば】


新潟との県境に位置し、豪雪地帯として知られている長野県飯山市富倉地区。この地域では昔から小麦
の栽培が難しく、山間部に自生する「オヤマボクチ(ヤマゴボウ)」の葉の繊維を、そばのつなぎの代わりに使用してきました。
「オヤマボクチ」とはキク科に属するアザミの一種で、今ではオヤマボクチそのものの入手が困難なことから「幻のそば」とも呼ばれています。匂いやクセがなく、加えることでそばにコシが出て独特の食感に。
現在、残念ながらご当地である富倉地区で食べられるお店はありませんが(2025年4月現在)、飯山市を中心に提供するお店が数軒あります。このエリアでしか食べられない希少なそばをぜひ体験してみてはいかがしょう。

飯山市・中野市で富倉そばを味わえる5店



超・地産地消の品種
【タチアカネそば】


青木村で栽培される「タチアカネ」は、2009年に長野県野菜花き試験場が育成した県オリジナルの品種です。茎が丈夫で倒れにくいことから「タチ」、そばの果皮が茜色になることから「アカネ」という名前が付けられました。生産開始から15年ほどですが、全国各地からファンが食べに来るというその味は、さわやかな香りが経ち、噛むほどにほのかな甘みが広がって、喉越しすべらか。とりわけ、緑がかった新そばの豊かな風味はまた格別です。
青木村内で提供しているのは4店舗(2025年4月時点)のみ。ここでしか味わえない絶品そばをぜひ召し上がれ。

タチアカネそばを味わえる青木村内4店



鍋を囲んで心温まるひととき
【とうじそば】


松本市奈川村が発祥の郷土料理と言われ、主に長野県の中信エリアを中心に、県内の家庭に伝わる伝統的なそばの食べ方のひとつ。一度茹でたそばを「とうじかご」と呼ばれる小さなかごに入れ、熱々のつゆにさっと投げ入れて食べることから、「投じ」や「投汁(とうじ)」という名前が付けられたと言われています。
冬にそばをおいしく食べるために考案された、体も心も温まる食べ方。昔は囲炉裏を囲み、家族や近隣の人々が集まって、何度もかごを振りながら楽しく食事をしていたそう。最近では、残った汁で雑炊にする店もあり、昔ながらの郷土料理が形を変えて、進化を遂げています。

奈川で「とうじそば」を味わえる3店



水車のある集落で誕生したそば
【唐沢そば】


江戸時代から昭和の中頃にかけて、唐沢川で水車を回し、精米や製粉業が営まれていた唐沢地区。その水車で挽いた新鮮なそばのおいしさが評判となり、明治23年に最初のそば店が誕生。以来、続々と店が増え、全国的にも珍しいそば集落となりました。田舎のおばあちゃんの家にいるかのような、落ち着いたお座敷スタイルの店が多く、温かみのあるアットホームな雰囲気。
 最近では、山形村特産の長芋とそばをからめて味わう「やまっちそば」を、新たなご当地そばとして提案しています。昔ながらのそばを味わうも良し、長芋とのハーモニーを楽しむも良し、好みの味で楽しんでみてくださいね。

山形村「唐沢そば」を味わえる5店



木曽の伝統食すんきをのせた冬の風物詩
【すんきそば】


木曽地方に古くから伝わる保存食で、長野県の「味の文化財」にも指定されている「すんき」をのせたそば。「すんき」とは、赤カブの葉と茎を、塩を一切使用せず乳酸菌のみで発酵させたもの。まろやかな酸味が特徴で、この味わいが甘じょっぱいそばの風味を引き立て、クセになるおいしさを生み出します。
世界的にも珍しい無塩の漬物のため健康志向の人にも人気で、寒冷な環境で作られるため、主に冬の間だけ提供されています。

木曽町「すんきそば」を味わえる3店



信州そば発祥の地で愛される
【高遠そば】

伊那市高遠の山間部の家庭で昔から作られていた「辛つゆ」。これは、節類とダシを使った一般的なつゆの代わりに、辛味大根のおろし汁に焼いた味噌を溶かし、さらにネギの辛みを加えたもので、この辛いつゆで食べるのが「高遠そば」。
地元・高遠では、江戸風のつゆを「あまつゆ」と呼び、かつて、高遠では鰹節が貴重だったため、代わりにこの辛つゆが食べられていたと言われています。

伊那市高遠町で楽しむ高遠そば人気5店


※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら

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