全国から超・地産地消そばを求めてファンが訪れる【タチアカネそば】特集。提供するのは村内4店舗のみ@長野県 青木村【信州そば-上田エリア】

奈川発祥の郷土料理【とうじそば】とは?
松本市奈川村が発祥の郷土料理と言われ、主に長野県の中信エリアを中心に、県内の家庭に伝わる伝統的なそばの食べ方のひとつ。一度茹でたそばを「とうじかご」と呼ばれる小さなかごに入れ、熱々のつゆにさっと投げ入れて食べることから、「投じ」や「投汁(とうじ)」という名前が付けられたと言われています。
冬にそばをおいしく食べるために考案された、体も心も温まる食べ方。昔は囲炉裏を囲み、家族や近隣の人々が集まって、何度もかごを振りながら楽しく食事をしていたそう。
最近では、残った汁で雑炊にする店もあり、昔ながらの郷土料理が形を変えて、進化を遂げています。


奈川で「とうじそば」を味わえる3店
〈Index〉
▶そば処 福伝
▶奈川渋沢温泉 旅館・御食事処 仙洛
▶そばの里 奈川
◆そば処 福伝

代々伝わる名物そばは、具がたっぷりのごちそう
信州そば産地表示推進協議会から「信州そば切りの店」に認定されている名店。自家栽培を含む奈川産の蕎麦粉100%で打つそばは、細めで、そばの甘味と香りに加え喉越しも抜群。「母の打った手打ちそばが原点です」と、店主の池田さん。子どものころからそば打ちを手伝っていたという。
とうじそばは通年味わえ、カツオ節や昆布、サバなどから出汁をとった汁に山菜やキノコ、鶏肉、鴨肉などがたっぷり。春や秋には採れたての山菜やキノコ、冬にはキジなど旬食材の季節感も楽しめます。
※画像は「とうじそば」1人前6玉1,650円、8玉1,950円
ひと盛りずつ具材と一緒に竹かごに入れて、熱々のつゆにさっとくぐらしていただきます。出汁の効いたやさしい味わいとそばが一体に。


「とうじそばは、奈川のごちそうであり、代々伝わるおふくろの味でもあります」店主/池田 善寿さん

季節の野菜とエビの天ぷらが付く「天ざるそば(二枚)」1,900円
〈その他のメニューの一例〉
・もりそば(二枚)1,250円
・すんきそば(冬期のみ)1,200円



合掌造り風の建物は田舎風の風情があり落ち着いた雰囲気。
●住所 長野県松本市奈川4233
●電話 0263-79-2003
●営業時間 10:30~そばがなくなり次第閉店
●定休日 水曜
●席数 50席
●駐車場 10台
●備考 タバコ/禁煙 予約/不可
キャッシュレス決済/PayPay可
●HP https://www.fu9den.com/
こちらでも「とうじそば」を堪能できます
◆奈川渋沢温泉 旅館・御食事処 仙洛
(せんらく)

奈川高原に佇む旅館・食事処。奈川地域に伝わる名物のとうじそばが楽しめます。松茸をはじめ、季節のキノコ料理も人気。
〈メニューの一例〉
・とうじそば(一人前)1,650円 ※注文は2人前~
・ざるそば1,200円
●住所 長野県松本市奈川1044-124
●電話 263-79-2277
●営業時間 11:00~要問合せ
●定休日 木曜 ※変更の場合あり
●席数 30席
●駐車場 30台
●HP https://www.go.tvm.ne.jp/~senraku/
◆そばの里 奈川

奈川の風土が育んだ地元産の蕎麦粉に、おかあさんの手仕事が加わり素朴で奥深い味わいのそばを堪能できます。受け継がれてきた“とうじそば”を楽しんで。
〈メニューの一例〉
・とうじそば2人前2,700円
・ざるそば950円
●住所 長野県松本市奈川1173-14
●電話 0263-79-2906
●営業時間 11:00~14:00
●定休日 月・火曜(祝日の場合は変動あり)
●席数 56席
●駐車場 20台
●HP https://sobanosato.furusatonagawa.com/
※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら。
掲載の情報は公開日現在のものです。最新の情報は施設・店舗・主催者にご確認ください。














