国道19号沿い、渓谷美で知られる木曽八景のひとつであり、中央アルプス国定公園に指定されている景勝地「寝覚の床」近くに建つ、創業401年の老舗「寿命そば 越前屋」。
「当店では、長野県産の蕎麦粉を使用しています。昔から受け継がれる白いそばは、蕎麦の実の中心部分の中でも、一番粉と二番粉の間といわれ、上品な甘味と白い色味を持つ一番粉と、香りの高さが特徴の二番粉の両方の良さを兼ね備えています。
打つ際には、暑さや寒さ、湿度によっても蕎麦粉の状態は違いますので、日によって水の量を加減し、均等に水が回るように気を配りながら、しなやかなコシが出るよう仕上げています。
そして、合わせるつゆも、北海道の利尻昆布や鹿児島枕崎から取り寄せる鰹といった、昔ながらの素材にこだわっておりますので、変わらぬ味を感じていただけると思います」と店主の横山久美子さん。

店主 横山 久美子さん
長い歴史の中で数々の著名人が訪れた同店へ、十五代目の妻として入り、現在は女将として店を切り盛りしています。そば打ちは十六代目が担当。県外のそば店で修業を積み、同店では16年目。

「盛りそば」(2枚)1,400円
十返舎一九の言葉通り、赤いせいろに映えるのは、創業以来受け継がれるコシのある白いそば。その見た目通り、そばの上品な香りが鼻を抜け、薬味のほどよいアクセントも美味。
【お品書きの一例】
◦盛りそば(1枚)(700円)
◦とろろそば(2枚)(1,500円)
◦おろしそば(2枚)(1,450円)
◦盛天そば(2枚)(1,850円)

約50年ほど前から提供し始めた、名物「そば寿司」(1皿4切れ780円、土産用は1本2人前1,500円)。
「お土産にもちょうどいいと人気の「そば寿司」は、自家製の合わせ酢で味付けしたそばを使っております。ぜひ何もつけずにお召し上がりください。合わせ酢のやさしい酸味とほんのりとした甘みは、自家製の玉子焼きやかんぴょうとの相性の良さはもちろん、紅ショウガのピリッとした辛みもアクセントになり、ご好評いただいております」と横山さん。

店内にはお店の守り神といわれる大きな亀のはく製があるそう。

1624年創業。木曽の名勝「寝覚めの床」からすぐ。

※この記事は「信州のうまいそば」(2025年4月27日発売)に掲載されたものです。通信販売はこちら。
(じゅようそば えちぜんや)
●住所
長野県木曽郡上松町小川2379
●電話
0264-52-2081
●営業時間
11:00~16:00頃(そばが終わり次第閉店)
●定休日
木曜 ※ほか不定休あり
●席数
46席
●駐車場
15台
●備考
タバコ/禁煙
予約/可(GWやお盆など繁忙期は不可)
キャッシュレス決済/不可
●HP
http://www.echizenya-soba.jp/

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